夫は「自己負担」で会社の飲み会に参加しています。年に3~4回程度ですが、定年までの間にどのくらいの負担になるのでしょうか?

配信日: 2025.05.16

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夫は「自己負担」で会社の飲み会に参加しています。年に3~4回程度ですが、定年までの間にどのくらいの負担になるのでしょうか?
夫が職場の飲み会に参加するのは、ごく当たり前のことに感じられるかもしれません。しかし、参加費用は多くの場合、全額または一部が「自己負担」。回数は年に数回でも、それが毎年続けば、家計にとっては見過ごせない出費になります。
 
本記事では、飲み会の費用が定年までにどれくらいの金額になるのか、またそれをどう家計管理に組み込むべきかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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夫の会社飲み会、自己負担って実際いくら?

会社の飲み会では会社からの補助が出るケースもありますが、個人の自己負担となる企業も多いようです。
 
場所や料理のグレードによって費用は異なりますが、一般的な飲み会であれば1回あたり3000〜7000円程度が相場です。一次会だけなら5000円程度に収まっても、カラオケなどの二次会まで参加する場合や都心の高めの店などでは、1回7000〜8000円になることもあります。
 
例えば、毎回5000円の飲み会に年4回参加する場合、年間の支出は2万円です。この出費、意外と大きいと感じる人は多いでしょう。
 

年に数回でも、定年まででどれくらいの出費に?

それでは、この出費が定年までにどのくらい蓄積されるのかを具体的に試算してみましょう。
 
仮に現在40歳の夫が、60歳で定年を迎えると仮定した場合、あと20年間の勤務があります。これをもとに計算してみると、年間の飲み会費用が「5000円×年4回=2万円」、20年間での累計は「2万円× 20年=40万円」となります。
 
つまり、年に4回でも定年まで続ければ40万円の出費になるのです。さらに、1回あたりの金額が6000円に増えれば20年間で48万円、年5~6回の頻度に増えれば60万円を超えるケースもあります。
 
仮に、夫婦2人で参加するような職場の会や上司として部下におごる場面が増えていけば、自己負担はさらに膨らむでしょう。こうして考えると、交際費とはいえ決して無視できない金額であることが分かります。
 

家計のなかで飲み会費用をどう考えるべきか

こうした飲み会の出費は、仕事に必要な経費と割り切ることもできますが、それでも家計に与える影響は軽視できません。特に、子育て世代や住宅ローン返済中の家庭にとっては、わずかな出費でも積み重ねれば家計を圧迫しかねません。
 
実際、家計簿アプリなどで「交際費」を記録してみると、想像以上に多くのお金が出ていることに驚く家庭も少なくありません。日々の節約を積み重ねていても、こうした定期的な付き合いがその努力を打ち消してしまう場合もあります。
 
もちろん、飲み会は単なる無駄遣いではありません。職場の人間関係を円滑にするうえで役立ったり、仕事の情報交換や信頼関係の構築の場として価値があったりすることも多いです。問題は、その支出が家庭の状況とバランスが取れているかどうか、という点です。
 
例えば、以下のような工夫で支出のコントロールが可能です。

・年間の交際費に上限を設ける(例:3万円以内)
 
・1回の飲み会予算を明確にし、それを超える場合は参加を見送る
 
・夫婦で交際費の使い方について定期的に話し合う

こうした工夫を取り入れれば、必要な付き合いは大切にしつつ家計を守るというバランスの取れた選択が可能になります。
 

将来を見据えて、無理のない支出管理をしよう

飲み会の出費は、普段はそれほど意識されませんが、年間で見ると数万円、定年まででは数十万円にもなる支出です。もちろん、すべてを削減すべきだというわけではありません。会社の飲み会は、職場での信頼関係や人間関係を築くための大切な場面でもあります。
 
しかし、家計を管理する立場としては、「何となく参加していたら、気がついたら何十万円も使っていた」という状態は避けたいものです。特に、老後資金や子どもの教育費を計画的に準備したい家庭では、こうした支出を把握しておくことが重要です。
 
夫婦で話し合いながら、必要な付き合いと見直せる出費のバランスを取り、無理のない支出管理を続けていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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