紙の通帳は「発行手数料」がかかるので「Web通帳」への切り替えを検討しています。利用する際に注意点はあるのでしょうか?

配信日: 2025.05.17

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紙の通帳は「発行手数料」がかかるので「Web通帳」への切り替えを検討しています。利用する際に注意点はあるのでしょうか?
オンライン環境の整備に伴い、通帳を電子化する金融機関が増えています。ペーパーレス化の流れもあり、紙の通帳からWeb通帳に切り替えを検討している人も多いようです。
 
本記事では、Web通帳の基本について、また、利用する際の注意点を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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Web通帳は時間や場所を気にせず残高確認ができる

Web通帳にすることで、スマホやパソコンから24時間365日、どこでも口座残高や入出金明細を確認できます(メンテナンス時を除く)。銀行窓口やATMは営業時間や設置場所に制限がありますが、Web通帳があれば時間や場所を気にせずアクセスできる点が大きなメリットです。
 
切り替え手続きは、各金融機関のインターネットバンキングやアプリなどから行えます。手続き方法が分からない場合は、窓口での相談や各金融機関のサポートページを利用しましょう。
 
また、紙の通帳を使用しないことで紙資源の節約になり、環境負荷の低減にも貢献できます。
 

Web通帳のメリットと利用時の注意点

Web通帳には、従来の紙の通帳にはないメリットがある一方、利用時の注意点もあります。Web通帳を効果的に活用するためのポイントをご紹介します。
 

保管の手間や紛失のリスクが軽減する

Web通帳に切り替えることで、複数の通帳を物理的に保管するスペースが不要になり、整理の手間も省けます。
 
紙の通帳は日常的に確認するものではないため、紛失や盗難に気付くタイミングが遅れる場合があるかもしれません。そのため、従来は通帳の管理に注意を払う必要がありました。
 
Web通帳では、通帳本体の紛失や盗難のリスクがなくなります。オンラインでの取引に不安を感じる方もいますが、各金融機関は二段階認証などのセキュリティ対策を強化しているため、安全に利用できる環境が整っています。
 
ただし、スマートフォンの故障やインターネット接続の問題が発生した場合は、一時的にWeb通帳の閲覧やオンライン取引ができなくなる可能性があることも念頭に置いておきましょう。
 

閲覧期間に制限が設けられている場合がある

オンライン上で口座の取引履歴を閲覧できる期間には、制限が設けられている場合があります。制限内容は金融機関によって異なり、数年間分を閲覧できる場合もあれば取引件数単位によることもあります。Web通帳への切り替えを検討する際は、各金融機関の閲覧可能な期間を確認しておくと安心です。
 
とくに10年以上前の記録を保存したい場合や、大量の取引履歴を長期的に保管したい場合は閲覧制限を超えてしまう可能性があり、Web通帳が向かないこともあるため注意が必要です。
 
一方で、「銀行やATMに行く時間が取れない」「口座状況をリアルタイムでこまめに確認したい」という方にはWeb通帳が適しているでしょう。
 

紙の通帳と併用できない可能性がある

Web通帳への切り替え後は、紙の通帳と併用できないケースがほとんどです。窓口での取引の際は、キャッシュカードの持参が必要となります。
 
紙の通帳を再発行したい場合は、330円~1100円(税込み)程度の手数料が発生する可能性があります。Web通帳への切り替えを決断する前に、各金融機関の具体的な条件を確認しておきましょう。
 

Web通帳は時間や場所を気にせず使えるが、期間や件数による閲覧制限など注意点もある

Web通帳は、時間や場所に縛られずに利用できる点が最大の特徴です。スマホやパソコンから24時間いつでも場所を問わずに口座状況の確認ができるため、便利さを実感できるでしょう。
 
また、紙の通帳では発行手数料が330円~1100円(税込み)程度かかることがありますが、Web通帳に切り替えるとその手数料もかからなくなるでしょう。
 
ただし、Web通帳には取引履歴を閲覧できる期間や件数に制限が設けられている場合があります。Web通帳へ切り替える前に、自分が必要とする取引履歴の保存期間や件数制限について、しっかりと確認しておくことをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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