電気代節約のため「デスクトップPC」を「ノートPC」に変えたい!→電気代はどれくらい減る?節電に効果的な方法はあるの?

配信日: 2025.05.15

この記事は約 4 分で読めます。
電気代節約のため「デスクトップPC」を「ノートPC」に変えたい!→電気代はどれくらい減る?節電に効果的な方法はあるの?
パソコン(PC)を毎日使用する場合、デスクトップPCとノートPCとでは、電気代に違いはあるのか気になる人もいるかもしれません。
 
デスクトップPCとノートPCは構造や部品が異なり、消費電力にも違いがあります。この記事では、消費電力の違いが電気代にどのぐらい影響するのかについてまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

デスクトップPCとノートPCの消費電力の比較

デスクトップPCとノートPCの消費電力は、搭載されている部品構成によって大きく変動しますが、一般的にはノートPCの方が消費電力は低いとされています。ノートPCはバッテリー駆動を前提としているため、省電力性能が重視されて設計されているためです。
 

デスクトップPCの消費電力

一般的な消費電力の目安は、デスクトップは一般的なオフィス用途のモデルで100ワット~200ワット程度、高性能なCPUやグラフィックボードを搭載したゲーミングPCなどでは650ワット~850ワット、より高性能になると1000ワット以上になる機種もあります。
 
デスクトップの場合、本体とは別にモニターの消費電力も考慮する必要があり、モニターの消費電力は一般的に20ワット~50ワット程度になることが多いようです。
 

ノートPCの消費電力

ノートPCの消費電力は、一般的なモデルで20ワット~30ワット、高性能なゲーミングノートなどは250ワット~350ワット程度といわれています。ノートPCはモニターとの一体型のため、本体の消費電力にモニター分が含まれています。
 
一般的に、ノートPCの消費電力はデスクトップPCの半分~7割程度になることが多いでしょう。特に、グラフィック処理能力の高いGPU(画像処理を担う半導体)を搭載したモデルでは、差が大きくなる傾向にあります。
 

電気代の違いは?

消費電力の違いが、電気代にどれだけ影響するかを見てみましょう。表1は、デスクトップPCとノートPCの消費電力(1日8時間使用すると仮定)をまとめたものです。
 
電気代は「電気代(円) = 1時間あたりの消費電力(キロワット)× 使用時間 × 電気料金単価(円/キロワットアワー)」の計算式で算出しました。電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価である31円/キロワットアワーを使用しています。
 
また、消費電力はデスクトップPCが130ワット(本体100ワット、モニター30ワット)、ノートPCが30ワットとしました。
 
表1

1日の電気代 1ヶ月の電気代 年間の電気代
デスクトップPC 約32円 約967円 約1万1600円
ノートPC 約7円 約216円 約2590円

※筆者作成
 
この場合、ノートPCにすることで1ヶ月(30日)あたり約750円、年間では約9000円の電気代削減効果が見込めるでしょう。
 
これらの計算はあくまで一般的な例であり、実際の消費電力はPCのスペックや使用状況などによって大きく変動しますが、ノートPCへの切り替えは、電気代の節約に大きな効果をもたらす可能性が高いといえます。
 

PCの消費電力を削減するには

PCの消費電力を削減するには、ノートPCへの切り替え以外にもさまざまな方法があります。


・PC本体の省電力設定を活用する
・ディスプレイの輝度を下げる
・スリープ、休止状態を活用する
・周辺機器の節電を意識する
・使用習慣を見直す

ディスプレイは比較的消費電力の大きい部品の1つであり、輝度を下げるだけで、消費電力をおさえられるでしょう。また、一定時間操作がない場合には自動的にスリープや休止状態に移行する設定も有効です。
 
外付けHDDなど、周辺機器の電源を使用しないときに切っておいたり、ながら作業を減らしたり、PCを使用する時間そのものを短縮することも根本的な節電につながるでしょう。
 

ノートPCに変えることで、年間およそ9000円の電気代を節約できる可能性がある

デスクトップPCからノートPCへの切り替えは、一般的に消費電力の削減につながり、電気代の節約に有効な手段といえます。ノートPCはバッテリー駆動を考慮し、省電力設計されていることが大きな理由です。
 
ノートPCへの変更だけに限らず、省電力設定の活用やディスプレイ輝度の調整などで電気代を削減できるでしょう。PCの使用状況や環境に合わせて、最適な節電方法を試してみてください。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】
おすすめ記事【PR】