42歳で貯蓄が「2000万円」あります。50代で「セミリタイア」したいのですが、あとどのくらいの貯蓄があれば安心して生活できますか?

配信日: 2025.05.14

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42歳で貯蓄が「2000万円」あります。50代で「セミリタイア」したいのですが、あとどのくらいの貯蓄があれば安心して生活できますか?
40代でまとまった貯蓄ができたことで、仕事中心の生活を見直し、少し早めに自由な時間を増やす暮らし方を考え始める人が増えています。とはいえ、実際に早期リタイアを目指すには、どの程度の資金があれば安心できるのか、不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、セミリタイアの定義や必要な資金、具体的な計画方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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セミリタイアとは? その定義とメリット

セミリタイアとは、完全に仕事を辞めるのではなく、収入を得ながら自由な時間を増やすライフスタイルです。例えば、週に数日働いたり、フリーランスとして働いたりすることで、生活費の一部を賄いながら、自分の時間を大切にできます。セミリタイアのメリットとしては、ストレスの軽減や趣味の時間の確保、家族との時間を増やすことなどが挙げられます。
 

50代でセミリタイアするために必要な資金は?

セミリタイアに必要な資金は、生活費や収入、年金受給開始年齢などを踏まえて計算する必要があります。
 
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社が行ったシミュレーションによると、50歳でセミリタイアをする場合、単身世帯で約5300万円、2人以上の世帯で約9300万円の資金が必要とされています。これは、65歳まで生活費の半額を稼ぐことを前提とした場合の試算です。
 

42歳で貯蓄2000万円、あといくら必要?

現在42歳で貯蓄が2000万円ある場合、50歳でセミリタイアを目指すには、あと約3300万円の資金が必要と考えられます。これは、単身世帯でのセミリタイアに必要な資金5300万円から現在の貯蓄額を差し引いた金額です。
 
この不足分を8年間で貯める場合、年間約412万円、月額約34万円の貯蓄が必要となります。しかし、資産運用や副収入を得ることで、この金額を減らすことも可能です。
 

セミリタイアに向けた資金計画と準備方法

セミリタイアを実現するためには、以下のような資金計画と準備が重要です。
 

・生活費の見直し

生活費を抑えることで、必要な資金を減らせます。例えば、月々の生活費を1万円節約すると、50歳から平均寿命の84歳までの34年間で408万円の支出を減らせます。
 

・収入の確保

セミリタイア後もアルバイトやフリーランスなどで収入を得ることで、資金の不足分を補えます。例えば、月収7万円の副収入があれば、生活資金の持ちを大幅に伸ばすことが可能です。
 

・資産運用

つみたてNISAやiDeCoなどを活用し、長期的な資産形成を行うことで、将来の生活資金を増やせます。
 

・年金の活用

将来受け取る年金も計画に入れることが重要です。厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要」によると、厚生年金の平均受給額は月14万6429円、国民年金では月5万7700円が平均とされています。
 

自分に合ったセミリタイア計画を立てよう

42歳で貯蓄が2000万円ある場合、50歳でセミリタイアを目指す場合は、一般的なシミュレーションではあと約3300万円の資金が必要とされています。しかし、生活費の見直しや収入の確保、資産運用、年金の活用などを組み合わせることで、必要な資金を減らすことが可能です。
 
自分のライフスタイルや目標に合わせて、早めに計画を立て、必要な準備を進めていきましょう。セミリタイアは、計画的な準備と実行によって、より自由で充実した生活を実現する手段となります。
 

出典

インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 Wealth Road 50歳55歳60歳でのリタイアは可能?必要資金のシミュレーション結果を紹介
厚生労働省年金局 令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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