「エアコンも使わないし、5月の電気代は1万円以下に抑える!」と意気込む妻→「5月は家計の見直しに最適」という話も聞きますが、何から始めたらよいでしょうか?
配信日: 2025.05.14

そこで本記事では、5月に家計の見直しをする際のポイントについてまとめました。

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5月に家計を見直すとよい理由
家計の見直しはいつでも可能ですが、5月に行うとよいとされる大きな理由の1つは、電気代が落ち着く時期であることが挙げられます。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、2024年における2人以上の世帯の電気代は、1月~3月の平均1万3265円、7月~9月の平均1万1984円、10月~12月の平均1万1657円となっています。これに対し、4~6月は平均1万1124円です。
4月~6月は冬場や夏場に比べてエアコンの使用が少なく、電気代が落ち着くため、電気代以外の固定費や変動費が家計に占める割合を正確に把握しやすくなるといえます。
年度初めの慌ただしさが一段落した5月は、何にどのぐらいお金を使ったのかを振り返りやすく、家計の見直しをするのに適したタイミングといえるでしょう。
5月の家計の見直し、何から始める?
家計の見直しを行う際は、現在の家計を把握することから始め、無駄な支出がないかなど、収入と支出のバランスを確認しましょう。
現在の家計の把握
家計見直しの第一歩は、現状を正確に知ることから始まります。
給与明細などで、手取りの月収とボーナスや副収入も含めた年間収入を見込みとして把握したら、支出の記録と分類を、家計簿アプリなどを活用して記録してみてください。その際、支出を固定費と変動費に分類しましょう。
固定費は家賃・住宅ローン・保険料・通信費などの毎月ほぼ一定額かかる支出、変動費は食費・水道光熱費など、月によって金額が変動する支出が該当します。
記録した支出を振り返り、無駄がなかったかをチェックしてください。毎月何にいくら使っているのか、収入に対して支出が多すぎないか、貯蓄に回せる余力はどのくらいか、といった家計の健康診断を行いましょう。
固定費を見直す
固定費は、一度見直すと継続的に支出を削減できるため、削減効果が大きいといわれているようです。固定費の見直しポイントは以下の通りです。
・スマートフォンやインターネット回線の契約会社や料金プラン
・保険料や保険の契約内容
・住宅ローン、家賃
・定額制サービス料
スマートフォンやインターネット回線の料金は、違う会社やプランへの乗り換えで支出を削減できるでしょう。
住宅ローンを組んでいる場合は、現在の金利と借換先の金利を比較検討してみましょう。賃貸の場合は、更新時期に合わせてより家賃の低い物件への引っ越しを検討してみてもよいかもしれません。
変動費の管理を強化する
変動費の中でも大きな割合を占める食費を削減するには、自炊中心にして、必要な食材を計画的に購入することを心がけましょう。
また、エアコンの使用量が少ないこの時期だからこそ、本格的な夏を迎えるまでにできることがあります。電力会社や料金プランの変更を検討したり、エアコンのフィルターを掃除したりすることは、電気代の節約に効果的といえます。
変動費の管理は、ストイックになりすぎるとストレスになる可能性があるため、無理のない範囲で節約に取り組む姿勢が大切です。
エアコンの使用が少ない5月は、家計の見直しに向いている可能性がある。収入と支出を把握することから始めよう
年度初めの慌ただしさが落ち着く5月は、家計に向き合うよい時期です。また、エアコンを使う場面が限られ、電気代が落ち着くことから、固定費や変動費の家計に占める割合が把握しやすい時期ともいえるでしょう。
家計の見直しは、定期的に状況を確認し、必要に応じて計画を修正していくという継続的な取り組みが大切です。ただし、無理のない範囲で行いましょう。
出典
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 2020年1月~2024年12月
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー