前年比「約40%増」の自治体も…値上げが相次ぐ「水道代」の「節約方法」とは?
配信日: 2025.05.13

水道は日常生活のさまざまなシーンで使用するものなので、水道代の値上げが家計に大きく影響する場合もあるかもしれません。
本記事では、水道代が値上がりしている実情や背景をご紹介するとともに、節約方法についてシーン別にまとめています。

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水道代は全国的に値上がりしている?
水道代の値上げを発表する自治体が全国的に増えているようです。中でも、埼玉県本庄市では2025年4月から前年より約40%もの水道代の値上げを実施しているようです。
このように、全国的に水道代の値上げが相次いでいる理由の1つに、財源の不足が考えられるでしょう。水道事業者は水道料金をおもな財源として事業を運営しており、浄水場や水道管などの設備や施設を維持管理するための費用はそこから賄われているようです。
水道料金による収入が不足すると維持管理のための費用が足りなくなるため、水道代を値上げすることで対応している自治体もあります。
また、水道設備の老朽化が進んでいることも、値上げの理由と考えられます。設備を更新しなければ漏水や自然災害のトラブルによるリスクが大きくなるため、水道代を値上げすることでその財源を得る必要があるのかもしれません。
水道代の節約方法
値上がりに対応できるように、水道代の節約方法を確認しておきましょう。シーン別にまとめたので参考にしてください。
お風呂編
お風呂の水道代は、浴槽にためるお湯の量を少し減らしたり、シャワーヘッドを節水タイプのものに交換したりすることで節約できます。
また、浴槽にお湯をためた場合は、残り湯を活用することでほかの家事にかかる水道代を節約できます。東京都水道局によると、約180リットルの残り湯を洗濯や掃除、散水などに再利用することで、約90リットルの節約になるということです。
食器洗い編
食器洗いの際には、しつこい汚れをキッチンペーパーなどであらかじめ落としてから洗うことで、洗いやすすぎの時間を短縮でき、流す水の量を減らせるでしょう。
また、東京都水道局によれば、水道局でもらえる「節水コマ」を蛇口につけることで最大50%の節水効果が得られるということなので、取り入れてみるのもよいでしょう。
洗濯編
洗濯物の量が少ないときは、毎日洗わず、洗濯回数を少なくしてまとめ洗いした方が節約になります。
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、洗濯・脱水容量6キログラムの洗濯機に洗濯物を4割入れた場合と、8割入れて洗濯回数を半分にした場合では、洗う回数を減らした場合の方が年間約4360円の水道代を節約できるということです。
トイレ編
トイレの水を流すときは、大・小のレバーをきちんと使い分けましょう。トイレの性能にもよりますが、大と小で水の使用量が2リットルほど異なる場合もあるようです。
また、音やにおいを消すために何度も流すと水の無駄遣いになるため、なるべく1回におさえるようにするとよいでしょう。
お風呂の残り湯を再利用したり洗濯回数を減らしたりして水道代を節約するとよい
水道事業者の財源不足や水道設備の老朽化などを理由に、全国的に水道料金を値上げする自治体が増えているようです。少しでも負担をおさえるために、水道代を節約できるよう意識して生活するとよいでしょう。
例えば、お風呂では残り湯を洗濯や掃除などに再利用したり、洗濯はまとめ洗いして回数を減らしたりすることで、水道代の節約につながる可能性があります。自分にできることから始めていきましょう。
出典
本庄市 水道料金の改定について
東京都水道局 水の上手な使い方
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー