年間3600円の節約に?! 全く使っていない我が家の「固定電話」を「解約」すればスマホの「かけ放題」の料金を補えるでしょうか?
配信日: 2025.05.13

また、長年契約し続けている固定電話を解約するべきか残すべきか、迷っている人もいるでしょう。そこでこの記事では、固定電話の解約によるコストの削減効果についてまとめました。

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目次
固定電話とスマ-トフォンの通話料
固定電話の基本料金は、一般的な住宅用の場合、月額1800円〜2000円程度、光電話では月額550円程度からとされていて、これに通話料が加算される仕組みです。通話料は、事業者によって異なるケースもありますが、固定電話同士の県内・県間通話で約9円~(税込み)/3分、携帯電話へかけると17.6円(税込み)/1分です。
一方、スマートフォンの「かけ放題」プランには、以下のような種類があります。
●月額1500円〜2500円程度で、国内通話が無制限に可能(一部適用されない通話もあり)
●月額500円〜1000円程度で、1通話あたり5分以内の国内通話が無制限
●同じキャリアの場合、家族間の通話が無料
キャリアによって料金設定は異なりますが、制限なしのかけ放題プランで月額2000円程度が相場だといえます。
固定電話のメリットと解約前に確認するべきこと
固定電話を解約することで、月々の基本料金と通話料が不要になると考えられます。通信手段をスマートフォンに一本化することで、電話機を置くスペースが必要なくなる点もメリットでしょう。
ただし、固定電話を解約することにリスクがないとはいえません。例えば、災害時のような緊急時の通信手段として、固定電話は携帯電話より信頼性が高いといわれています。固定電話が外部電源を必要としないのに対して、スマ-トフォンの場合はバッテリー切れや通信障害なども考慮する必要があるでしょう。
また、銀行や職場、学校などで固定電話の番号を連絡先として登録してある場合、変更しなければなりません。
スマートフォンだけにした場合の電話料金は?
固定電話を解約し、スマートフォンだけにした場合の節約効果はどのぐらいになるかを計算してみましょう。
【固定電話の月額費用】
基本料金を1800円、1ヶ月の平均通話料を仮に500円とすると、ひと月あたりの費用は2300円となります。
【スマ-トフォンのかけ放題プラン】
現在契約しているプランの費用を5000円とし、かけ放題オプションを2000円で追加すると、ひと月あたりの費用は7000円です。
【節約効果】
固定電話解約による削減分:2300円/月
オプション追加による増加分:2000円/月
差額(節約額):300円/月(年間:3600円)
上記を踏まえると、固定電話を解約してスマホのかけ放題プランに移行した場合、年間3600円程度の節約になります。
また、通話が少ない場合は、5分かけ放題プランを選択することでさらに節約できるため、必要に応じてそちらを検討するのもよいでしょう。
固定電話を全く使用していない場合は、解約でスマホのかけ放題料金を補える可能性がある
固定電話を使用していない場合、解約すればかけ放題プランの料金を補える可能性があります。通話が少ない場合や、既に家族全員がスマートフォンを利用している家庭では、固定電話の費用が無駄になっていることもあるでしょう。
ただし、解約前には緊急時の通信手段やインターネット回線との関連、家族の利用状況などを確認することが大切です。
通信コストの削減と利便性を両立するには、自分と家族にとって最適な通信環境を整えるため、通信会社やプランなどの選択が必要となるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー