毎日残業続きで「外食費」が月3万円に! でも時短で“栄養バランス”もとれてるなら良しとすべき? 無駄遣いに「なる・ならない」の基準とは

配信日: 2025.05.13

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毎日残業続きで「外食費」が月3万円に! でも時短で“栄養バランス”もとれてるなら良しとすべき? 無駄遣いに「なる・ならない」の基準とは
仕事が忙しくなると、自炊する時間がなくなり、つい外食が増えてしまうことはありませんか? 月の外食費が3万円にまで膨らむと、無駄遣いではないか、自炊をしたほうがいいのではと心配になる人もいるでしょう。
 
特に一人暮らしの場合、疲れて帰宅してから自炊するのは、ハードルが高いものです。時間を節約しつつ栄養バランスを確保できる場合、外食費も必要な支出と考えられるのではないでしょうか。
 
本記事では、一人暮らしの外食費の目安や外食のメリット、タイパとコスパを重視した一人暮らしの食事管理のポイントを解説します。

一人暮らしで外食費3万円は高い?

総務省統計局が2023年に行った「家計調査(家計収支編)」によると、単身勤労者世帯の1ヶ月あたりの平均外食費は約1万4269円でした。外食費が月3万円の場合、平均の2倍ということになります。
 
この結果を見ると、やっぱり使いすぎかもと感じた人もいるかもしれません。しかし、外食の費用だけで無駄遣いと考えるべきではありません。
 

外食は無駄遣いではない? その判断基準とは

外食は自炊より費用がかかることが多いですが、コスパだけでなくタイパも重視して考えると、メリットもあるため意外と無駄ではない可能性があります。
 

外食のメリット

「時は金なり」という言葉があります。自炊には買い物・調理・片付けという一連の作業が必要で、平日の忙しい時間帯に1時間以上を費やすこともあるでしょう。一方、外食であれば30分ほどで食事を済ませられることもあり、この時間差が30分×20日とすると月10時間にもなります。
 
自分の時給が2000円の場合、1ヶ月の自炊の時間は2万円の金銭価値があります。つまり、外食で使う費用と自炊で消費する時間の価値を比較すると、必ずしも外食が損とは言えないのです。
 
また、外食では、定食屋や健康志向の店を選べば、栄養バランスの取れた食事を摂取できるため、自炊よりタイパよく健康的な料理を食べることができます。
 

無駄遣いになる・ならないの境界線

では、外食費はどこからが「無駄遣い」と言えるのでしょうか? 判断基準は主に3つ考えられます。
 
・予算内に収まっているか:一般的に食費は収入の10~15%以内が理想的とされています。月収30万円なら食費全体で3万円程度が目安です。
 
・本当に必要な外食か:残業で自炊する体力や気力がない日の外食は、必要な経費と言えるでしょう。一方、単なる面倒いという理由での外食や、外食費がかさんで貯金やほかのことに使えるお金が減っている場合の外食は、見直しの余地があるでしょう。
 
・心身共に満足感を得られるか:外食して幸せと感じたりリフレッシュできたりするという精神的満足感と、栄養バランスが整うという身体的健康、両方を満たせているかが重要です。
 

忙しくても簡単に栄養バランスを取るコツ

外食費を抑えつつ、栄養バランスを取る食事方法もあります。
 
・週末の作り置き:休日に2~3品作っておけば、平日の自炊負担を大きく減らせます。冷凍保存も活用しましょう。
 
・宅配弁当サービス:健康に配慮した宅配弁当は1食600~800円程度のものがあります。外食よりリーズナブルで栄養管理も任せられるほか、冷凍保存しておけるため、調理時間を大幅に短縮できるでしょう。
 
・半調理品の活用:スーパーのカット野菜や、下味の付いた冷凍肉などを活用すれば、調理時間を短縮できます。また、栄養バランスの整った冷凍食品も増えているため上手に活用すると良いでしょう。
 

まとめ

外食費が月3万円を超えると、「無駄遣いでは?」と思いがちですが、忙しい現代人にとって時間の価値も無視できないのではないでしょうか。自炊にかかる時間を考えると、必ずしも外食が損とは言えないケースもあります。
 
大切なのは、以下のポイントを自分の価値観と照らし合わせて考えることです。
 

・予算内かどうか
・本当に必要な外食か
・心身共に満足が得られるか

 
自分の生活や価値観に合った外食費の使い方を考えてみてください。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年
 
執筆者:渡邉志帆
FP2級

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