毎月の給与がなかなか残りません…。1年で「100万円」以上貯めたいのですが、どうしたらいいのでしょうか?
配信日: 2025.05.07

本記事では、1年で100万円を貯めるために必要な毎月の目安額や、支出を見直すポイント、そして挫折しないための「仕組み化」の方法について分かりやすくご紹介します。

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目次
年間100万円を貯めるには、毎月いくら必要?
まずはシンプルに、「年間100万円を貯める」には毎月いくらの貯金が必要かを確認してみましょう。
100万円 ÷ 12ヶ月 = 約8万3000円
つまり、毎月8万円以上の黒字を確保することが必要になります。ただし、これは手取り収入の3割以上になることも多く、最初はハードルが高く感じるかもしれません。
そのようなときは、ボーナスの一部を貯金に回したり、副業やフリマアプリで得た収入を積み立てたりすることで、この金額に近づけることは可能です。例えば、月5万円を貯めて、残りの40万円をボーナスなどから補えば、年間で100万円に到達します。
まずは「月にいくら残せるか」を把握して、自分に合った無理のない貯金計画を立てていくことが第一歩です。
支出を見直すなら、まずはこの3つの固定費から
貯金を増やすには、「収入を増やす」よりも「支出を減らす」ほうがすぐに効果が出やすいです。中でも最初に取り組みたいのが、固定費の見直しです。固定費とは、毎月ほぼ同じ額が発生する支出のことで、一度見直せば継続的な節約効果が得られます。
注目したいのは、次の3つの項目です。
1. スマホ代・通信費
格安SIMへの乗り換えやインターネットプランの見直しで、月に5000円前後の節約が期待できます。
2. 保険料
不要な特約がついたままになっていたり、似たような内容の保険に重複して入っていたりすることがあります。定期的に見直すことで、月に数千円の節約が可能です。
3. サブスクや月額サービス
使っていない動画配信サービスや音楽アプリ、オンライン講座などは思い切って解約しましょう。数百円の積み重ねでも、年間では大きな節約になります。
これらを合わせて見直すことで、月1万円以上の節約も十分に可能です。浮いたお金をそのまま貯金に回せば、それだけで目標額に近づくことができます。
貯金が続かない理由は「仕組み化」不足にある
「今月もまた思ったように貯金できなかった……」という人に多いのが、“残ったら貯める”という考え方です。しかし、これは非常に挫折しやすく、なかなか貯金ができない人が多くいます。そこで、計画的に貯金をするには「先取り貯金」がおすすめです。
先取り貯金とは、給料が振り込まれたら最初に一定額を貯金用の口座に移す方法です。例えば、給与口座から自動的に別の口座にお金を移す設定をしておくと、貯金を「使えないお金」として生活できます。また、勤めている会社に給与天引きの制度があれば、財形貯蓄制度などを利用するのもおすすめです。
さらに、貯金用口座は普段使う口座とは別にしておき、通帳やアプリでなるべく見ないようにすると、心理的にもお金を引き出しにくくなり、貯金を続けやすくなるでしょう。
1年後に100万円を手に入れるために、一歩踏み出そう
毎月の給与がなかなか残らないのは、管理ができていないことが原因ではなく、仕組みと習慣が整っていないだけかもしれません。まずは大きな目標にとらわれず、月1万円の貯金から始めてみましょう。支出の内容を見直し、先取り貯金を習慣化することで、無理なくお金が貯まるようになります。
年間100万円の貯金は、誰にでも実現可能な目標です。毎月のちょっとした工夫と積み重ねが、1年後には確かな成果となって返ってきます。毎月の貯金額やボーナスの使い方は、人それぞれです。まずは、自分のお金の流れを「見える化」するところから、一歩を踏み出してみませんか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー