貯蓄ゼロの新卒から10年で、貯蓄「800万円」を達成! 30代でこの金額は多い? 平均値・中央値を確認

配信日: 2025.05.06

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貯蓄ゼロの新卒から10年で、貯蓄「800万円」を達成! 30代でこの金額は多い? 平均値・中央値を確認
金融経済教育推進機構が行ったインターネットモニター調査「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、老後の生活に不安を感じている人の割合は約8割で、理由の1位は「十分な金融資産がないから」となっています。
 
新卒から懸命にお金を貯めて30代で800万円を達成した場合、老後は安泰なのでしょうか? また、どれくらいの人が30代で同じくらいの金額を貯めているのでしょうか?
 
本記事では、30代の金融資産額や、老後への備えについてiDeCoやNISAを活用したほうが良いのかを紹介・解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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30代前半で貯蓄額800万円は多い?

家計の金融行動に関する世論調査によると、30代の金融資産保有額の平均値と中央値は以下の通りです。

●単身世帯:平均値459万円、中央値90万円
●2人以上世帯:平均値677万円、中央値180万円

30代前半で貯蓄額800万円というのは30代の単身世帯、2人以上世帯のどちらの平均値よりも高い金額となっています。30代で金融資産700万円以上の割合は、単身世帯で20.7%、2人以上世帯で25.7%となっています。
 
それでは、全世代の中では貯蓄額800万円というのは多いのでしょうか?
 

全世代でみると貯蓄額800万円は多い?少ない?

同調査によると、全世代の金融資産の平均値と中央値は以下の通りです。

●単身世帯:平均値989万円、中央値100万円
●2人以上世帯:平均値1374万円、中央値350万円

800万円というのは、全世代平均では単身世帯、2人以上世帯のどちらの平均値よりも低い金額となっていますが、中央値よりはかなり高い金額となっています。
 
全世代における金融資産700万円以上の割合は、単身世帯で26.7%、2人以上世帯で38%となっています。貯蓄額800万円は、全世代では単身世帯、2人以上世帯のどちらでも、3~4世帯に1世帯以上の割合でいることになります。
 

30代前半で貯蓄800万円なら老後は問題ない?

新卒から10年間で800万円を貯蓄し、同じペースで継続できた場合、60代前半で資産は3200万円となります。このような場合、単身世帯、2人以上世帯のどちらのケースでも老後生活に特に問題ないと言えるでしょう。
 
しかし、30代前半からは子どもの誕生やマイホームの購入、子どもの教育費などが発生するケースも多くあり、これまで通りの貯蓄ペースを継続できない可能性もあります。そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?
 

iDeCoとかNISAはしたほうが良い?

結論から言えば、iDeCoやNISAを活用したほうが良いでしょう。30代であれば長期投資のための期間は十分にありますし、iDeCoは掛け金が全額所得控除になるので、節税しながら老後への備えがしやすいです。
 
また、貯蓄額800万円があれば、現状の生活で大きな出費があっても対応しやすいので、余剰資金をNISA口座にて運用にするのも良いと考えます。貯蓄額が十分に貯められている人も、インフレが継続すれば資産が目減りしていきます。インフレ率に負けない運用として、iDeCoやNISAを積極的に活用していくことも検討してみましょう。
 

まとめ

30代で貯蓄額800万円は、単身世帯、2人以上世帯の平均値・中央値よりも高い金額となっています。全世代の平均よりは少ないですが、中央値よりは高い金額となっています。
 
ただし、30代以降はお金がかかるライフイベントが多くなる可能性が高く、iDeCoやNISAを活用して効率よくお金を貯めたり、増やしたりすることが必要となります。
 

出典

金融経済教育推進機構(J‐FLEC) 家計の金融行動に関する世論調査 2024年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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