500円玉貯金でためた「100万円」。自宅に「そのまま保管」しても「問題」ない?

配信日: 2025.05.05

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500円玉貯金でためた「100万円」。自宅に「そのまま保管」しても「問題」ない?
コツコツためた500円玉貯金が100万円になったら達成感や満足感は大きいものです。しかし、その100万円を自宅にそのまま保管しておいて問題がないのかと疑問に思う方もいるかもしれません。自宅で多額の現金を保管する場合には、注意しておきたい点がいくつかあります。
 
そこで今回は、自宅に現金を保管することで起こる可能性のあるトラブルや、銀行への預け入れや両替にかかる手数料について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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自宅に現金を保管しておくことで起こり得るトラブルとは?

500円玉貯金でためた100万円を、自宅で保管しておくこと自体に問題はないと考えられます。しかし、自宅で多額の現金を自宅に保管することにはさまざまなリスクがともなう場合があります。あらかじめリスクを理解して適切な対策を講じることで、トラブルにあう可能性を減らせるでしょう。
 

紛失・災害・盗難

自宅に現金を保管しておく際に起こる可能性のあるトラブルとして、災害や盗難があげられます。例えば、火災や地震などの自然災害が発生した場合、現金を一瞬で失ってしまう場合があります。また、自宅に現金を保管している場合は、盗難にあう可能性もあるでしょう。
 
また、現金を自宅で保管しているうちに、どこに置いたか忘れてしまったり誤って捨ててしまったりするなど、紛失するリスクも考慮すべきポイントです。
 
自宅で現金を保管する場合は最小限にとどめ、金庫やあらかじめ決めた場所に必ずしまうように徹底すると、このようなリスクを最小限におさえられる可能性があります。
 

相続トラブル

自宅に現金を保管していると、相続時に不要なトラブルを招く可能性があります。遺産相続の手続きが完了した後に現金が発見された場合、やり直しが必要になるかもしれません。
 
また、自宅で現金が見つかると「ほかにも隠されているのでは? 」「すでに誰かが持ち去ったのでは? 」などという疑いが相続人たちの間で生まれ、争いが起こる可能性もあるでしょう。
 
入出金の証跡が残らない現金を自宅で保管する場合には、あらかじめ現金の存在を家族に伝えることが大切です。可能であれば、遺言書などの書面で記録を残すと、不要なトラブルを避けられる可能性があるでしょう。
 

100万円分の500円玉の預け入れや両替にかかる手数料

自宅に現金を保管することのリスクを確認したところで、もう1つ注意したいのは、ためた500円玉を銀行に預け入れる場合や、両替にかかる手数料です。現金を扱う際には、思わぬコストがかかることもあるため、具体的な費用について見ていきましょう。
 
A銀行の窓口における、大量硬貨の預け入れにかかる費用は表1の通りです。
 
表1

枚数 手数料
100枚まで 無料
101枚以上500枚まで 550円
501枚以上1000枚まで 1100円
1001枚以上 1650円
(以降500枚ごとに550円を加算)

※筆者作成
 
同じくA銀行の窓口における両替にかかる手数料は表2の通りです。今回はA銀行の口座を開設しているとします。
 
表2

枚数 手数料
1枚以上10枚まで 口座を持っている場合は無料、
それ以外の方は550円
11枚以上500枚まで 770円
501枚以上 500枚ごとに770円を加算

※筆者作成
 

100万円分の500円玉を自宅で保管しても問題ないが、紛失・災害・盗難や相続時のトラブルに要注意

100万円分の現金を自宅に保管しておくことに問題はないと考えられます。ただし、自宅で多額の現金を自宅に保管することにはさまざまなリスクがともなう場合があります。
 
なお、枚数の多い小銭を銀行に預け入れるときや両替をする場合は、手数料がかかることもあるようです。金融機関ごとに詳細は異なるため、気になる方は取引のある銀行に直接確認してみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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