マンションとアパートってなにが違うんですか?アパートの方が「家賃が安い」と聞きましたが本当ですか?

配信日: 2025.05.05

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マンションとアパートってなにが違うんですか?アパートの方が「家賃が安い」と聞きましたが本当ですか?
引っ越しのために物件情報を見ていると、「マンション」や「アパート」といった項目が目に入ります。なんとなく別のものだということは分かっても、その違いについて詳しく知らない方のほうが多いのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、マンションとアパートの違いについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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マンションとアパートの違い

結論から申し上げると、マンションとアパートに明確な違いはないようです。建築基準法では、どちらも「共同住宅」として扱われています。そのため、所有者や不動産会社などによって定義が異なることも少なくありません。
 
例えば、建物の構造によって区別されることがあります。鉄筋コンクリートか鉄骨鉄筋コンクリート造で、3階以上の高さを有する共同住宅の場合はマンション、木造か軽量鉄骨造の2階建て、もしくは3階建ての共同住宅はアパートと呼ばれます。
 

マンションとアパートにおける家賃相場

家賃は物件や立地によって異なるものの、基本的にはアパートのほうが安いとされています。表1では、東京23区におけるマンションとアパートの家賃相場を、ワンルームの物件を基準にしてまとめました。
 
表1

マンション アパート
千代田区 10万6000円 8万3000円
中央区 10万円 7万8000円
港区 11万1000円 9万2000円
新宿区 8万円 6万5000円
文京区 7万9000円 6万5000円
台東区 8万2000円 6万6000円
墨田区 8万1000円 6万1000円
江東区 8万2000円 6万4000円
品川区 8万1000円 6万8000円
目黒区 8万7000円 7万2000円
大田区 7万円 6万3000円
世田谷区 7万2000円 6万4000円
渋谷区 9万6000円 7万2000円
中野区 7万円 5万8000円
杉並区 6万7000円 6万円
豊島区 7万1000円 6万2000円
北区 6万8000円 5万9000円
荒川区 7万2000円 6万3000円
板橋区 6万5000円 5万8000円
練馬区 6万4000円 5万6000円
足立区 6万5000円 5万8000円
葛飾区 5万8000円 5万7000円
江戸川区 6万円 5万8000円

※筆者作成
 
エリアによって家賃相場は異なりますが、いずれのエリアにおいても、マンションよりもアパートのほうが安くなっています。その差は数千円から、大きいものでは数万円です。家賃は毎月発生する支出ですから、特に数万円の違いは家計にも大きな影響を与えます。
 
引っ越しのために物件探しをする場合、家賃を抑えたいなら、アパートの物件に絞って探すことも一つの選択肢でしょう。
 

家賃が安い物件を探す方法

物価が高騰している昨今、毎月発生する家賃を少しでも抑えたいと考える方は多いのではないでしょうか。家賃が安い物件を探す方法はさまざまで、アパートの物件に絞って探すだけではありません。ここからは家賃が安い物件を探す方法を項目ごとに解説します。
 

家賃相場が低いエリアで物件を探す

家賃は物件ごとに異なりますが、エリアによっても差があります。居住エリアにこだわりがなく、家賃を抑えたい場合は、家賃相場が低いエリアを中心に物件探しをするといいでしょう。表1を基にした、東京23区内で家賃相場が安いエリアは以下の通りです。
 

・練馬区
・葛飾区
・中野区
・板橋区
・足立区

 
あくまで相場情報の一例ですが、上記のエリアならワンルームのアパートは5万円台で借りることができます。
 

最寄り駅から遠めの物件を探す

基本的に最寄り駅からの距離が近い物件ほど、家賃は高めになります。裏を返せば、最寄り駅から遠い物件を選ぶことで、家賃を抑えることが可能です。
 
例えば、テレワークの普及によって毎日の通勤がなくなれば、最寄り駅から遠めの安い物件を選ぶ方もいるでしょう。駅から物件までの所要時間は、物件情報に記載されているものと実際のものでは異なる場合があります。気になる場合は、実際に歩いて計測してみると安心です。
 

各駅停車のみが停車する駅を選ぶ

快速や急行電車が停車する駅に比べて、各駅停車しか止まらない駅周辺の物件は、家賃が安めに設定されていることが多いです。快速や急行電車は通勤や通学に便利ですが、最寄り駅が各駅停車しか止まらない場合は、同じエリアでも家賃が数千円から1万円前後異なることもあります。
 

築年数が古い物件を選ぶ

築年数が古い物件は基本的に、家賃が安めに設定されています。特に、築11年を境に家賃が大きく下がるといわれています。妥協できる築年数の基準は人によって異なるため、あらかじめ自分が妥協できるラインを検討しておくといいでしょう。
 

不動産業界の閑散期を狙う

不動産業界の閑散期は一般的に、4月~8月と10~12月とされています。閑散期は入居希望者が集まりにくいため、家賃が下げられていることも少なくありません。状況次第ですが、初期費用の値引き交渉がしやすい時期でもあります。場合によっては、引っ越し費用を抑えられるかもしれません。
 
引っ越し理由によっては、物件探しの時期を調整することが難しいかもしれませんが、可能であれば意識してみましょう。
 

マンションとアパートの違いは構造

マンションとアパートに明確な違いはないものの、構造によって区別されることがあります。その場合は、鉄筋コンクリートか鉄骨鉄筋コンクリート造で3階建て以上のものはマンション、木造か軽量鉄骨造で2階、もしくは3階建てのものはアパートと呼ばれます。
 
家賃は物件や立地によって異なりますが、基本的にはマンションよりもアパートのほうが安い傾向にあるようです。東京23区におけるワンルームの場合、その差は数千円から数万円になります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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