家中の電球を「LED」に切り替えると節約になると聞きましたが、実際にどれくらい光熱費に差が出るのでしょうか？

電気代を少しでも安くしたいと考えている方にとって、家中の電球を「LED」に切り替えるという方法はとても気になるところです。しかし、実際にどれくらい光熱費に差が出るのでしょうか？
 
本記事では、LED電球の節約効果や導入コスト、注意点まで解説します。これからLEDへの切り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

LED電球に替えると光熱費はどれくらい安くなる？

LED電球は、従来の白熱電球に比べて消費電力が非常に少ないのが特徴です。例えば、60ワットの白熱電球と同等の明るさを持つLED電球の消費電力は、わずか9ワットほど。つまり、約85％も消費電力を抑えられるのです。
 
実際にどれくらい節約できるかというと、60ワットの白熱電球を9ワットのLED電球に替えた場合、1日5時間点灯すると仮定して、年間で約2700円の電気代を節約できるとされています。
 
リビングやキッチン、寝室など、家中の電球をまとめてLEDに替えれば、年間で1万円以上光熱費が安くなる家庭も珍しくありません。これだけ節約効果が高いので、電気代が気になる方にはぜひおすすめしたい方法です。
 

LED電球は長持ちする！ 寿命とコストをチェック

LED電球の大きなメリットは、電気代の安さだけではありません。寿命が非常に長いことも魅力です。一般的な白熱電球の寿命は約1000時間程度ですが、LED電球は約4万時間持つといわれています。これは単純計算で、1日5時間点灯した場合でも20年以上もつ計算になります。
 
購入コストは、白熱電球が1個100～200円程度なのに対して、LED電球は1000～3000円程度と高め。しかし、白熱電球は寿命が短いため、何度も買い替える必要があります。トータルで見ると、LED電球の方がコストパフォーマンスがよいケースが多いのです。
 
たとえば、10年間で白熱電球を何度も交換した場合の費用は6000円以上になることもありますが、LEDなら初期投資の2000円前後で済みます。長期的に見れば、確実にお得といえるでしょう。
 

LED電球に切り替えるときの注意点

メリットが多いLED電球ですが、導入の際にはいくつか注意したいポイントもあります。
 
まず、LED電球は高温多湿に弱い特性がありますが、浴室や湿気がこもりやすい場所で使用する場合は「防湿型」「防雨型」など対応製品を選びましょう。また、トイレや玄関など点灯時間が短い場所では、節約効果を実感しづらい場合もあります。
 
さらに、既存の照明器具との相性もチェックが必要です。特に調光機能付きの器具に対応していないLED電球を取り付けると、ちらつきが起こったり、故障の原因になったりすることもあります。
 
購入前に「調光対応」かどうかをしっかり確認しておきましょう。これらのポイントを押さえれば、失敗なくスムーズにLEDへの切り替えができます。
 

LED電球への切り替えで無理なく節約しよう

LED電球に切り替えることで、家庭の電気代は大きく節約できます。初期費用は高めでも、長寿命と電気代の削減効果を考えれば、十分に元は取れるでしょう。ただし、使用場所や器具との相には注意が必要です。
 
無理のない範囲で、まずはよく使うリビングやキッチンからLEDに替えていくのも一つの方法です。少しずつでも取り入れていけば、着実に光熱費の削減につながります。
 
ぜひ、生活にあった形でLED電球を取り入れて、賢く節約していきましょう！
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー