30代で「貯金ゼロ」です。これから結婚・出産・マイホーム……いろいろと間に合うのでしょうか?
配信日: 2025.05.03
そんな悩みを抱える人は少なくありません。しかし安心してください。同じような不安を持つ人は多く、今からでも十分に間に合います。本記事では、現状をどう受け止め、これから何をすべきかを具体的に解説します。

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目次
30代で貯金ゼロは珍しくない! 同世代の貯金事情
30代で貯金がないことに不安を感じる方は多いですが、実際には同じような状況の人も少なくありません。
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)によると、30代の単身世帯で金融資産を保有していない人の割合は約4.6%、二人以上の世帯では約4.3%となっています。
このように、30代で貯金がないことは珍しいことではありません。大切なのは、今からどのように行動するかです。
結婚・出産・マイホームに必要な費用と準備のポイント
これからのライフイベントに備えるためには、どのくらいの費用が必要なのかを把握し、計画的に準備を進めることが重要です。
株式会社リクルートの調査によると、挙式や披露宴、新婚旅行などを含めた結婚費用の平均は約416万円ですが、ご祝儀や親からの援助を差し引いた自己負担額は約198万円程度とされています。
出産にかかる費用は、妊婦健診や分娩費用などを含めて50万円程度ですが、健康保険から出産育児一時金として42万円が支給されるため、自己負担額は約8万円となります。
国土交通省が発表した「令和2年度 住宅市場動向調査」によると、土地付き注文住宅の購入費用は平均 4606 万円となっています。これらの費用を一度に準備するのは難しいかもしれませんが、計画的に貯蓄を進めることで、無理なく備えることが可能です。
今から始める! 貯金ゼロからの資産形成ステップ
貯金ゼロからでも、今すぐ行動すれば数年後にはしっかりと資産を築くことが可能です。以下の3ステップを試してみましょう。
ステップ1.ライフプランを立てる
まずは将来の目標を明確にし、いつまでにいくら必要かを逆算しましょう。「3年以内に結婚したい」「5年後にマイホームを買いたい」といった具体的な目標を立てることで、今やるべきことが見えてきます。
ステップ2.支出を見直して貯金を生み出す
毎月の固定費を見直すことで、意外と大きな金額を節約できます。スマホの料金プランやサブスクの整理、保険の見直しなど、削れるところから見直しましょう。収入が限られていても、支出を抑えることで貯金の原資が生まれます。
ステップ3.先取り貯金で自動化する
給料が入ったらすぐに一定額を別口座へ移す「先取り貯金」を始めましょう。残ったお金で生活することで、無理なく貯金が続けられます。自動積立のサービスを使えば、毎月の貯金も習慣化しやすくなります。
今からでも遅くない! 計画的に進めれば夢はかなう
30代で貯金がゼロだと聞くと、「もう手遅れかも」と感じるかもしれません。しかし、日本には年金や健康保険などの社会保障制度や各種金融サービスが整備されており、工夫次第で多くのライフイベントに備えられます。
まずは焦らず現状を受け止めて、小さな一歩を踏み出すことから始めましょう。目標を立てて支出を見直し、コツコツと貯金を続けることで、将来への道筋が見えてきます。
「間に合うかどうか」ではなく、「どうすれば間に合うか」を考えることが、未来を変える第一歩です。
出典
家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年
国土交通省 令和2年度 住宅市場動向調査
株式会社リクルート【結婚式のお金はいくら?】相場や項目別平均費用などまるっと解説!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー