野菜が高い！ 米が高い！ ガソリンが高い！ どのくらい値上がりしているの？ すぐできる対応策とは？

私たちの生活に欠かせない、野菜や米、ガソリンなどの価格が高騰しています。
 
今回は、これらの商品が具体的にいくらくらい値上がりしているのかご紹介します。また、今から始められる、物価高に対応する方法も確認していきましょう。

野菜の価格をチェック

農林水産省では、食品の価格を把握するために定期的に価格調査を行っています。例えば、令和7年3月24日の週における各野菜の価格は、平年に比べて以下のように値上がりしています。

・キャベツ：137％
・ねぎ　　：164％
・レタス ：125％
・たまねぎ：121％
・トマト ：119％
・にんじん：163％
・はくさい：235％
・だいこん：168％

冬はお鍋の季節ですが、お鍋の材料に使われる野菜の価格に驚いていた消費者も多いでしょう。特にはくさいは平年の2倍以上となり、スーパーで購入をためらった経験がある方もいるかもしれません。
 

お米の価格をチェック

次は、私たちの主食であるお米の価格を見ていきます。総務省が公表している消費者物価指数（令和2年基準）によると、令和7年2月の米類の指数は、対前年同月比で 80.9％アップの 182.6ポイントとなっています。
 
昨年は、スーパーからお米の在庫がなくなるという令和の米騒動が起こりました。米の在庫が少しずつ復活した後も価格は高騰し、仕方なく高い金額でお米を買っていたという方も多いでしょう。現在も、お米の価格は高水準で推移しています。
 

ガソリンの価格をチェック

最後に、ガソリンの価格を見ていきます。経済産業省資源エネルギー庁が公表している価格調査によると、令和7年4月7日（月）時点のガソリン価格は、1リットル当たり186.3円となっています。
 
昨年の4月8日では175.0円、さらに10年前の4月6日では139.4円となっており、ガソリン料金が大幅に値上げされているのが分かります。
 
ガソリン価格の高騰には、ロシアによるウクライナ侵攻など、世界情勢が大きく影響を与えています。日本でも、政府が補助金を出すなどの政策を行っていましたが、今後は補助金の縮小や終了が見込まれています。
 

物価高を乗り切る方法

野菜、米、ガソリンと私たちの生活に欠かせない商品の値上がりについて詳しく見てきましたが、私たちは、物価高にどのように対応していけばよいのでしょうか。
 
まず、値上がり率が低い代替商品を利用するという方法があります。例えば、米の値上がりは大きいですが、パンや麺類の値上げ率は、米ほど高くはありません。米だけではなく、他の主食も取り入れるという方法を検討してみましょう。
 
また、ふるさと納税を活用するという方法もあります。ふるさと納税で、野菜や米が特産物として有名な自治体に寄付をすると、返礼品として旬の野菜や果物などを受け取ることができます。
 
寄付金額に応じて、野菜1キログラムなどあらかじめ量が決まっているケースが多いので、今後さらに値上がりしても受け取れる野菜の量は変わりません。また、定期的に届くコースにしておけば、万が一、スーパーが食品の在庫不足になった際でも安心です。
 
毎日の出勤や買い物などで車を利用している人にとって、ガソリン代の高騰は痛い出費です。公共交通機関を利用するといっても、現実的ではないケースも多いでしょう。
 
物価高への対応策としては、少しでも安いガソリンスタンドを探して利用する、特定のガソリンスタンドの会員になり会員価格で給油するなどが考えられます。少しでも安い価格で購入できるよう、工夫してみましょう。
 

まとめ

日本では、物価高が続いています。今後、私たちの賃金も物価の上昇に追い付いてくるといわれていますが、まだまだ経済的に苦しいと感じている方も多いかもしれません。今回ご紹介した内容を参考にしながら、物価高を乗り切る工夫を実践してみましょう。
 

出典

農林水産省 食品価格動向調査（野菜）
総務省統計局 消費者物価指数（CPI）
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
 
執筆者：下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者