1人暮らしで食費「1食400円」以内は難しい? 毎日「自炊」と「冷凍食品」なら、どちらがコスパいいの? メリット・デメリットも比較
配信日: 2025.01.31

今回は、自炊と冷凍食品のコストを比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

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1食あたり400円以内、自炊vs冷凍食品のコスト比較
まず、はじめに、単身世帯の平均的な食費を確認します。総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2023年」によると、単身世帯の月間食料費支出は平均4万2049円です。1日あたりにすると約1400円で、1日3食とすると、1食あたり約470円の計算となります。
この内訳には外食や調理済み(レトルト)食品も入っているので、全てを食材から作り自炊した場合と、冷凍食品だけの場合で比較してみましょう。
自炊の場合、複数食分以上の料理を作れば400円以内に抑えられる
自炊の場合は、購入した食材を工夫して調理することで、2食分以上の食事を作ることが可能です。現在、物価高騰で食材の値段も高くなっていますが、工夫次第で1食あたり400円以内に抑えることは可能です。
例えば、同じパスタでも自炊の場合、1束を1食分と仮定すればパスタの麺が5食分入って価格は500円程度、素パスタであれば1食あたり約100円です。
加える具材によって価格は変わりますが、例えば、ミートソースパスタの場合、ひき肉100グラムで約180円、トマト缶100グラムで約32円です。その他の調味料を1食あたり20円と仮定すると、合計で約330円となり、アレンジをしても1食あたり400円以内に抑えることは可能です。
自炊のほうが自分で具材の種類、量もコントロールでき、より食費を安く抑えることが可能でしょう。
冷凍食品の場合、パスタなどの単品商品であれば400円以内に抑えられる
冷凍食品にはパスタやカレーライスなど、1品で食事が完結するものから、複数のおかずが入った総菜セットまで多岐にわたります。
その中でも、冷凍パスタなど単品商品であれば300円未満、主食とおかずが入った御膳のようなセット商品でも400円程度で購入できる場合もあり、栄養バランスを取りながら1食400円以内に抑えることは可能です。
自炊と冷凍食品のメリット・デメリット
自炊と冷凍食品を比べると、コストパフォーマンスの面では自炊のほうが優位に感じられますが、選択肢を決める際にはコスパだけでなく、生活スタイルや健康面など多角的な視点が重要です。
それぞれの選択肢には、費用以外にもさまざまなメリットとデメリットが存在します。以下では、自炊と冷凍食品、それぞれのメリット・デメリットについて記載します。
自炊のメリット
●まとめ買いなどをすることでコスト調整ができる
●栄養バランスや量を調整すれば健康面でもプラスになりやすい
●同じ具材でも調理方法次第で別の料理になるため飽きにくい
自炊のデメリット
●買い出しや調理、片付けなどに時間と負担がかかる
●食材を使いきれない場合、結果的に割高になってしまう場合がある
●調味料などにこだわるとコストは高くなる
冷凍食品のメリット
●レンジで温めるだけなど、手間がかからない
●1食単位で販売しているものを買えば、食材を無駄にすることがない
冷凍食品のデメリット
●栄養バランスを意識した冷凍食品を選ぶとコストは高い
●種類が限られているため、飽きがきてしまう可能性が高い
自炊と冷凍食品は状況に応じて使い分けることが大切
1食あたりの食費を400円以内にする場合や、コスパを追求する場合は基本的に自炊が有利です。しかし、忙しい日や時間がないときには冷凍食品を活用することで、調理の手間を省き、手軽に食事を準備できます。
両者のメリットを生かし、バランス良く取り入れることが、コスト面と健康面で一つの解になるでしょう。
出典
総務省統計局 家計調査年報 単身世帯 2023年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー