4人家族で毎日「追い焚き」するわが家。ガス代は1回いくらかかる?「40度」に温める場合でシミュレーション
配信日: 2025.01.31


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追いだき機能のメリットとは?
はじめに追いだきをする際のメリットを確かめていきましょう。
●入浴中に温度が下がっても自由にお湯を温められる
●お湯を沸かす時間が短縮できる
●お湯を沸かすためにかかる水道代を削減できる
追いだきはお風呂を自由に温めることができるため、今回のように生活サイクルが違う家族はお風呂の温度を簡単に設定できます。
追いだきをする際にかかるガス代とは?
追いだきをする際にかかるガス代を、以下の条件で算出します。
●東京都の1月の平均水温8.4度から40度に温める(温度差約32度)
●一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80%
●発熱量は1万750(キロカロリー/立方メートル)
●基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用
なお、東京ガスの都市ガスの発熱量である発電量は1平方メートルあたり45メガジュールで、キロカロリーに変換するとおよそ1万750です。
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金」の計算式で求められます。この計算式に基づいて計算すると、200リットル分入ったお風呂を温め直すためにかかるガス代は「32(度)×200(リットル)÷{80(%)×1万750(キロカロリー/立法メートル)}×130.46(円/立方メートル)」で約97円となります。
この97円を1日分のガス代として、さらに1ヶ月(30日間)追いだきを毎日した場合は「97(円)×30(日)」で2910円かかる計算となります。温め直す際のお湯の温度によっても異なりますが、冬の時期は寒いため、その分お風呂を沸かすガス代もかさんでしまいます。
追いだき機能を使う際の注意点とは?
追いだきを使用すると約97円かかることが分かりましたが、追いだきを使用する際に注意しておきたい点が以下の通りです。
●定期的に掃除やメンテナンスをする必要がある
●使用できる入浴剤に制限がある
●雑菌が繁殖しやすい環境になってしまう
追いだき機能は便利ではありますが、風呂釜の配管などの掃除をこまめに行う必要があります。また、入浴剤によっては追いだき機能がある浴槽には使えないこともあり、これはデメリットといえます。
例えば塩分(塩化ナトリウム)を含んでいる入浴剤は浴槽のステンレスや鉄のサビを発生させます。また、酸化チタンという成分を含む入浴剤は浴槽の配管の劣化や故障を招く可能性があります。
さらに追いだきを使用することで菌が繁殖しやすい環境になってしまうことも念頭に置く必要があります。浴槽内に菌が増殖しないためにも、浴槽内の掃除やフィルターの掃除をこまめにする必要がありますが、時間的なコストが生じます。
追いだきをする際にかかるガス代は約97円!
今回は追いだきをする際にかかる電気代について解説しました。追いだきをしてお湯の温度を何度まで温め直すのかによっても異なりますが、1回追いだきする際にかかるガス代は約97円、1ヶ月(30日間)追いだきを毎日した場合は「97(円)×30(日)」で2910円かかる計算となります。
追いだきは便利ですが、その分こまめなメンテナンスや掃除が必要な点がデメリットになるため、注意しながら追いだきを使用しましょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー