冬の暖房費が高すぎて困っています。「断熱シート」や「あったかカーテン」を使うと、暖房費の節約効果は本当にあるのでしょうか?
配信日: 2025.01.24

本記事では、断熱シートやあったかカーテンの仕組み、節約効果、そして実際にどのくらい暖房費を削減できるのかについて解説します。自分に合った寒さ対策と、節約を両立させる方法を見つけましょう。

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断熱シートやあったかカーテンの仕組みを知ろう
断熱シートやあったかカーテンは、室内の暖かい空気を外に逃がさず、外の冷たい空気を室内に侵入させない役割を果たします。
断熱シートは窓に直接貼ることで、主に室内の暖かい空気が放つ放射熱を反射し、ガラスを通じた熱の移動を防ぎます。特に窓ガラスは、(一社)日本建材・住宅設備産業協会によると、冬の暖房時は窓などの開口部から58%の割合で熱が流出するとのことです。
したがって、その対策をすることで効率的に部屋を保温できると考えられます。
一方、あったかカーテンは通常のカーテンよりも厚みがあり、保温性や遮熱性が高い素材を使用しています。窓とカーテンの間にできる空気の層が断熱材の役割を果たし、室温を一定に保ちやすくなります。これらの製品を使うことで、暖房機器の消費エネルギーを抑えることが期待できます。
断熱シートやあったかカーテンは節約効果がある?
断熱シートやあったかカーテンの使用で、暖房費の節約効果は期待できます。以下で、それぞれの節約効果について説明します。
・断熱シート
断熱シートを窓に貼るだけで、冬季の熱損失を5~8度前後抑えることができます。
これにより、エアコンの設定温度を上げずに済む、あるいは設定温度を下げても同じ暖かさを保つことができる可能性があります。具体的な節約額は使用状況により異なりますが、断熱効果による暖房効率の向上は期待できます。
断熱シートの価格は2000〜3000円台のものが多く、ホームセンターやインターネット通販で手軽に手に入れられるでしょう。
・あったかカーテン
あったかカーテンを使うと、部屋全体の熱効率が向上することで暖房の設定温度を調整でき、カーテンを設置しない場合と比べて冷暖房費を抑えられることが期待できます。
購入価格は1000〜5000円ほどですが、1万円以上するものもあり幅広いです。カーテンは耐久性があるため、数年使える点もコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
より効果的に節約するためのポイント
断熱シートやあったかカーテンを効果的に使うためには、いくつかのポイントがあります。
まず、断熱シートは窓全面に隙間なく貼ることが重要です。特に窓枠の隙間から熱が逃げやすいため、目立つ隙間があれば別途、窓用の隙間テープを併用するのがおすすめです。
あったかカーテンを使用する際は、床までしっかり覆う長さのものを選び、カーテンと窓の間にできるだけ空間を作ることが効果的です。カーテンの丈や横幅は通常よりも少し長めにし、隙間から入りやすい冷気をしっかり防ぎましょう。
さらに、夜間にカーテンを閉め切ることで、室内の熱を効率よく保つことができます。
小さな工夫で暖房費を大幅カット!
断熱シートやあったかカーテンを活用することで、暖房費の節約効果は十分に期待できます。特に断熱シートは低コストで導入でき、手軽な節約アイテムです。一方、あったかカーテンは長期間使用することでコストパフォーマンスを高められます。
これらの商品を適切に使い、さらに窓枠の隙間対策や夜間のカーテン利用などを組み合わせることで、寒さ対策と暖房費削減を両立させることができます。暖かい部屋で快適に過ごしながら、家計にも優しい冬を過ごしましょう。
出典
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー