正月に大量に余った「お餅」を消費するため、お米の代わりに毎日食べています。実は「白米」を買うよりもコスパがいいのではないでしょうか?
配信日: 2025.01.23

もともと餅はお米からできているので、両方食べると炭水化物の取りすぎが心配になることもあるでしょう。そこで、お米の代わりに餅を食べる方法がおすすめです。
本記事では、お米と餅の価格を比較するとともに、お米の代わりに餅を食べるメリットや、餅の保存期間などについても詳しくご紹介します。

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お米と餅はどちらが安い?
まず、お米と餅はどちらが安く購入できるのかを確認してみましょう。総務省統計局の「2023年小売物価統計調査(動向編)」によると、東京都区部における「うるち米(1袋5キログラム入り)」の年平均価格は2323円、「もち(1袋1キログラム入り)」の年平均価格は755円ということです。
ご飯1膳分を150グラムとした場合、お米の量でいうと約65グラムとなります。そして、餅約110グラムでほぼ同じカロリーになります。お米65グラム分の価格は約30円、餅110グラム分の価格は約83円なので、餅の方が50円以上高くなる計算です。
このように、コストだけで比較すると、餅よりお米の方が勝っている可能性があります。今回の事例のように「正月に大量に余った餅を消費するため」であれば問題ありませんが、わざわざ餅を購入してお米の代わりに食べると食費が高くなってしまうことが考えられます。
例えば、1日3食を餅にした場合、3食をご飯にした場合よりも、1ヶ月で5000円近く高くなってしまうこともあるでしょう。
お米の代わりに餅を食べるメリット
コストの面ではお米の方がメリットがあるかもしれませんが、餅にはお米にはないメリットもあるので確認しておきましょう。
餅には粘り成分であるアミロペクチンという成分が含まれています。アミロペクチンは消化スピードが遅いことから、餅は腹持ちがよいといわれています。また、噛む回数が多くなるので満腹感が得られやすく、食べ過ぎ防止につながりやすいでしょう。
さらに、お米は炊飯器で炊く必要がありますが、餅は基本的に電子レンジで温めたりフライパンで焼いたりすればすぐに食べられます。手軽に食べられるだけでなく、光熱費も餅の方が安く済む可能性があるという点もメリットでしょう。
餅はどのくらい持つのか?
餅は保存方法によっては長持ちするため、慌てて消費しようとしなくてもよいかもしれません。
特に、個包装されているタイプの餅は賞味期限が長く、商品によっては18ヶ月持つものなどもあるようです。封を開けてしまった餅は1つずつラップで包んで冷蔵保存すれば3~4日は持つ可能性があります。
数日以内に食べきれないようであれば、1つずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、冷凍しておくことをおすすめします。冷凍した餅は2~3ヶ月の保存が可能といわれているので、朝だけお米の代わりに餅を食べたり、週末だけ食べたりすれば飽きにくいでしょう。
自分でついた餅の場合でも、同じように冷凍保存しておけば数ヶ月は持つといわれています。ただし、時間がたつと味が落ちると考えられるため、なるべく早めに食べましょう。
購入するとお米より餅の方が高い場合もある
お正月に買った餅が余っていて、ご飯の代わりに食べているという家庭もあるでしょう。お米より餅の方がコスパがよいように感じるかもしれませんが、実際には餅の方が高くつくケースもあるようです。
しかし、餅は腹持ちがよいことや手軽に食べられることなどのメリットがあるため、余っているのであれば消費した方がよいでしょう。冷凍保存しておけば数ヶ月持つこともあるので、毎食ではなくときどき食べるようにして、飽きがこないようにすることをおすすめします。
出典
政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 2023年小売物価統計調査(動向編) 第1表 調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 【01】「1001 うるち米」~「1090 シリアル」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー