うちは「暖房便座」なのですが、夫と子どもがトイレの蓋を開けっ放しにします…。これってムダに「電気代」がかかってますよね?
配信日: 2025.01.19

特に、蓋を開けっ放しにすることが多いと、余分な電気代がかかる可能性があるので注意が必要です。
本記事では、使わないときに便座の蓋を閉めるようにした場合の節電効果をご紹介するとともに、温水洗浄便座におけるそのほかの節約方法についてもまとめています。

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目次
温水洗浄便座の蓋をこまめに閉めた場合の節電効果
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、貯湯式温水洗浄便座の蓋をこまめに閉めた場合、開けっ放しにした場合よりも年間34.90キロワットアワーの省エネになるということです。金額に換算すると1年で約940円の電気代を節約できる計算になります。(※1キロワットアワー=27円で計算)
また、使わないときに便座の蓋を閉めるようにすることには、電気代の節約以外にもメリットがあるようです。TOTO株式会社によると、便座の蓋には「封水への落下物防止・意匠性・断熱性」といった役割があるということなので、使った後は蓋を閉めるよう習慣づけることをおすすめします。
今回の事例では「夫も子どももトイレの蓋を開けっ放しにする」ということなので、蓋を閉めることの大切さを理解してもらいましょう。
温水洗浄便座における節約方法にはほかにどのようなものがある?
使用していないときは便座の蓋を閉めるようにすること以外にも、温水洗浄便座における節約方法があるのでチェックしておきましょう。
まず、暖房便座の温度設定を低めに設定する方法です。経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、貯湯式温水洗浄便座の設定温度を「中」から「弱」に下げた場合、年間で26.40キロワットアワーの省エネになり、電気代を約710円節約できるということです。
さらに、洗浄水の温度も低めに設定するとよいでしょう。洗浄水の温度設定を一段階(中→弱)下げることで、年間で13.80キロワットアワーの省エネになり、電気代を約370円節約できるとされています。
蓋をこまめに閉めるようにした場合と、暖房便座や洗浄水の温度を低めに設定した場合をあわせると、年間約2000円も節約できる可能性があります。
便座を買い替える際にチェックしたい省エネ機能
もし便座の買い替えを検討されているなら、どのような省エネ機能がついているかチェックして選ぶことをおすすめします。
例えば、便座の蓋が自動で開閉する機能がついていれば、普段開けっ放しにすることが多い家族がいても安心でしょう。また、トイレに人が入るとセンサーが検知して便座を温める機能もあります。誰もトイレを使っていないときは暖房がオフになっているため、無駄をなくすことが可能です。
そのほか、タイマーを設定して電源が切れるようにする機能などもあるので、ライフスタイルに合ったものを選択するとよいでしょう。
こまめに蓋を閉めるようにすることで年間約940円節約できる可能性がある
トイレの便座に暖房機能がついている場合、蓋を開けっ放しにすると余分な電気代がかかります。こまめに蓋を閉めることで年間の電気代を約940円節約できる可能性があるということなので、家族にもしっかりと伝えて習慣化することが大切です。
また、蓋を閉めること以外にも、暖房便座や洗浄水の温度設定を一段階低くすることで電気代を節約する方法もあります。うまくいけば年間2000円以上の節約になる可能性もあるため、試してみるとよいでしょう。
もし便座の買い替えを検討されているなら、省エネ機能が備わったものを選ぶことをおすすめします。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版 省エネ家電の上手な使い方・選び方 「電気便座」(147ページ)
TOTO株式会社 Q&A 便ふたを閉めることにより、大便器洗浄時におけるウイルスの巻き上がりや浮遊を防止できますか?(便蓋の感染防止効果)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー