500円玉貯金が「10万円」に! 銀行に預ける場合に「手数料」がかからない入金方法はありますか?
配信日: 2025.01.18

ところが近年、大量の硬貨を預金口座に入金する際は手数料がかかる金融機関が多くなり、せっかく貯まった500円玉貯金を口座に移すだけでお金がかかってしまう可能性が高いのです。
そこで本記事では、「500円玉貯金を10万円分貯めた場合にかかる手数料が一般的にいくらになるのか」を解説し、手数料のかからない金融機関や方法についても紹介していきます。

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目次
硬貨の入金は枚数が多いと手数料がかかる
硬貨を預金口座に入金する際に手数料がかかってしまう場合があります。これは硬貨を入金する際に専用の機器が必要だったり、メダルや外国の硬貨といった異なるものが入っていた場合に修理が必要だったりするためです。
例えば、ゆうちょ銀行では2024年4月から100枚までの硬貨の入金は無料、101枚から500枚までは550円、501枚から1000枚までは1100円の手数料がかかり、1001枚以上は500枚ごとに550円が加算されていきます。
また、三菱UFJ銀行では1000枚まではゆうちょ銀行同様、1001枚以上は1650円で以降は500枚ごとに550円がかかります。
事例のように500円玉貯金を10万円分貯めると、500円玉の枚数は200枚です。そのため、ゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行に入金する場合の手数料は550円になります。紙幣の場合は窓口での入金であれば、枚数が多い場合でも手数料がかかることはありません。
しかし、硬貨の入金になると、本事例の場合は500円玉1枚以上の手数料がかかるので注意が必要です。
手数料がかからない金融機関
硬貨の枚数が多い入金でも手数料がかからない金融機関もあります。例えば、三井住友銀行は硬貨の枚数が300枚以下の場合、無料で入金できるため、本事例のように500円玉200枚であれば手数料はかかりません。
手数料をかけずに入金する方法
金融機関を選ばずに手数料がかからなくする方法もあります。硬貨の入金は一定の枚数までは無料で入金できる金融機関が多いので、硬貨の入金を数日に分けて行えば手数料をかけずに入金が可能です。
ゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行の場合は1日につき100枚までの硬貨であれば無料で入金できます。数日間にわたって金融機関に足を運ぶ必要があるので手間はかかりますが、金融機関を選ばずに入金できる方法です。
ATMでの預入なら手数料がかからない場合も
ATMによっては硬貨の入出金が可能なものもあります。例えば三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3大メガバンクでは、1回に投入できる枚数に制限はあるものの、ATMでの硬貨の入金に手数料は不要です。上限枚数を超える場合は回数を分けて投入することで、無料で預入ができます。
もっとも、硬貨の入金ができないATMも多いので注意が必要です。誤って紙幣投入口に硬貨を入れてしまうと詰まってしまったり、修理が必要となってしまったりする恐れがあります。硬貨の入金が可能なATMなのかをしっかり確認してから操作しましょう。
硬貨の多い入金をする際はよく考えてから行うように
500円玉貯金は金融機関の窓口での入金の際に手数料がかかる可能性があるのがデメリットといえます。そこで、手数料のかからない金融機関を選んだり、一度に入金する枚数を考えたり、ATMを利用したりすれば手数料をかけずに口座に入れることができます。
貯金をしたにもかかわらず手数料をかけて入金することになるのは、必要のない出費が発生してしまうのでもったいない行為です。今回の事例の場合だと500円玉1枚分を損してしまうことになります。そのため、手数料のかからないように工夫してみてくださいね。
出典
ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金改定のお知らせ(2024年12月2日更新)
三菱UFJ銀行 その他手数料
三井住友銀行 その他手数料
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー