60歳で定年したら「短期アルバイト」を始めようと思います。旅をしながら働ける「おてつたび」が気になりますが、どのような働き方なのでしょうか?

配信日: 2025.01.14

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60歳で定年したら「短期アルバイト」を始めようと思います。旅をしながら働ける「おてつたび」が気になりますが、どのような働き方なのでしょうか?
旅行といえば、観光やグルメを楽しむイメージが強い方がほとんどではないでしょうか。実際、旅行は娯楽・趣味で行くケースが多い傾向がありますが、近年は旅をしながら働く方もいるようです。
 
特にシニア世代に増加している働き方で、新たな経験や地元住民との出会いなどが期待できます。しかし、「旅先で働く」ことにイメージがつかない方もいるはずです。
 
そこで今回は、旅をしながら働く方法について、シニア世代に増えている理由とメリットもあわせてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「おてつたび」とは

おてつたびとは、旅をしながらお手伝い(短期アルバイト)ができる人材マッチングサービスです。現地までの交通費は自己負担ですが、宿泊先などは基本的に無料で提供してもらえるため、費用をおさえて旅行ができます。
 
お手伝いの種類は豊富にあり、宿の掃除や配膳などの仕事以外にも旅行先の農業や漁業に携わる場合もあります。事前に公式サイトで仕事を選べるため、自分が気になるお手伝いに挑戦できる点も特徴です。
 
会員登録をすれば誰でも簡単に仕事に応募できるため、若い世代から、仕事を退職したシニア世代まで、幅広い層が活用できる人材マッチングサービスです。
 

シニア世代が「おてつたび」を利用する理由は?

株式会社おてつたびによると、50歳以上の利用者数は2021年が8%だったのに対し、2024年では26%と3年間で18%増加しています。同社のアンケート調査によると、50歳以上の方が「おてつたび」を利用する理由は以下のようなものが挙げられています。


・日本各地、いろんな地域に行ってみたい
・新しい経験がしたい
・旅行や温泉が好きだから
・滞在費や旅費を節約できる
・人との出会い、交友関係が広げられる

50代以降は、子育てや仕事などがある程度落ち着いて自由に過ごせる方も増えるため、中には旅行に行きたいと考える方もいるでしょう。
 
そこで、おてつたびを利用すれば、働きながら旅行ができるだけでなく、原則として宿泊費も発生しません。そのため、旅費の自己負担額がおさえられ、より多く旅行できたり観光地を巡ったりできるでしょう。
 
また、おてつたびを利用すると、地域住民との出会いや普段体験できないような仕事なども経験できるというメリットがあります。
 

旅先でアルバイトをするとどのくらい旅費を節約できる?

国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査 2023年年間値」によると、日本人の国内旅行1人1回あたりの支出は、宿泊旅行の場合6万3253円です。
 
おてつたびにおけるアルバイトの時給が1100円程度と仮定すると、2日間で合計8時間働いた場合、8800円程度旅費を節約できます。さらに、ホテルなどに泊まり込みが可能なアルバイトであれば、固定でかかる金額は交通費のみになります。
 
例えば、東京都から長野県まで旅行に行く場合、新幹線の指定席の往復代(通常期)は1万6680円です。そのため、先ほどの労働条件では新幹線代の約半分をアルバイト代で補える可能性があります。
 
この場合、旅行先の観光やグルメ・お土産代が自身の手持ち額から支払う形になるため、かなりお得に旅行を満喫できるでしょう。
 

旅先でアルバイトができれば、旅費の補充・節約に効果的!

旅行先でアルバイトをすることは、旅費の補充や節約につながります。旅行では交通費や食事代、お土産代などがかさむため、旅行先でお金が稼げればお財布のひもを締めすぎずに楽しめるでしょう。
 
「おてつたび」には、普段はできないような農業や漁業、宿泊先のお手伝いなどが多くの都道府県で募集されているため、新しい経験ができます。なかなか経験できないようなレアな募集もあり、シニア世代でも初めての体験ができる可能性があります。
 
節約しつつ旅行も楽しみたい方は、旅先でのアルバイトを検討してみてもよいかもしれません。
 

出典

株式会社おてつたび 50歳以上のおてつたび経験者へのアンケート調査(PR TIMES)
国土交通省観光庁 旅行・観光消費動向調査 2023年年間値(確報)【図表4】日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出(旅行単価)(確報値)(2ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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