夫は物欲が強く「年10万円以上」の無駄遣いをしています。無駄遣いを減らすには「お小遣い削減」しかないでしょうか?
配信日: 2025.01.12

例えば、夫が年間10万円ほど無駄遣いする家庭があったとします。この10万円という金額は無駄遣いにおいてどのような立ち位置になるのでしょうか。本記事では、無駄遣い削減のポイントを紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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意外?年20万円の無駄遣いは全国平均というデータも
ソニー損害保険株式会社(東京都大田区)は、2024年2月20日~22日に全国の20~60代の持ち家世帯800名を対象とした「無駄遣いに関する家計調査」を実施しました。
それによると、無駄遣いの月平均額は1万7678円とされており、年間では20万円を超えることが示されています。これは世帯単位の金額ですから、意外にも夫単独での無駄遣い年間額の10万円は平均的と捉えることもできるかもしれません。しかし、だからといって簡単に許容するのも難しいでしょう。
お小遣い削減はリスクも。家族で無駄遣いなくすポイントとは
無駄遣いについて一ついえるのは、それを理由にお小遣いを減らすのは必ずしも有効ではないということです。使用できるお金を減らすとストレスがたまり、家族関係がゆがんだり、悪い方向に発散したりする可能性があるためです。そのため、下記のポイントを抑えることが重要です。
支出を把握し家族で共有し意識付けを
何が無駄かを考えるのは、非常に難しいものです。他者にとっては無駄と感じるものでも、本人からすると決して無駄なものではない可能性があるためです。無駄遣いをすることで、ストレス発散をしている場合すらあり得ます。まずは、無駄遣いに対する本人の意識を促すことが重要です。
各項目のポイント
物欲に関しては、必要なものか、衝動的に欲しいものか切り分けることが重要です。何を購入するかにもよりますが、購入直後は頻繁に利用していても、少し時間が経過して利用しなくなるものは無駄遣いといえます。
特に衣類などは、衝動的に購入してしまいがちです。そこで、着なくなったものはフリーマーケット等で販売するとよいでしょう。他にも、購入したいという衝動を他の趣味・スポーツ等に向けるような促すことが有効です。
また、サブスクリプションなどの年会費も見直しましょう。近年は数多くのサブスクリプションが展開され、サービスの多くはリーズナブルなため複数加入している例がみられます。そのため、利用していないサービスが紛れている場合があります。利用明細を確認することで、簡単に削減に取り組めるので優先的に取り組むとよいでしょう。
タバコやお酒などの嗜好品は、急に削減するとストレスになるものの代表格です。健康によくないため、すぐにでも削減することで一石二鳥になりますが、嗜好品は簡単にやめられません。家族のために健康でいてほしいなど、動機付けを働きかけることが重要です。
各項目を総合的にみる
ある月は飲食費に無駄遣いが多く、その他のものも多く購入したとします。その翌月は飲食による無駄遣いを減らすなど、翌月の計画を立てましょう。振り返りと計画を立てることで、消費行動に対する意識付けが変わります。振り返りにより、そのときは必要と感じたものでも実際はそうでなかったなど、反省を促すことにつながります。
まとめ
ここまで、無駄遣いとその削減ポイントを紹介しました。いきなりお小遣いを切り詰めるのは有効とはいえない部分がありますので、振り返りと動機付けを家族共同で行うとよいでしょう。
出典
ソニー損害保険株式会社 無駄遣いに関する家計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー