冬の就寝時「エアコン」は20度でつけっぱなしがベスト!? 8時間で電気代はいくらになる? 約7割は「使用していない」と回答
配信日: 2025.01.04

本記事では、就寝時のエアコンをどうするべきなのかや、つけたまま寝た場合の電気代などについて解説します。

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目次
冬の就寝時にエアコンを使用しない人は約7割
パナソニック株式会社の調査によると、冬の就寝時におけるエアコンの使用状況の割合は次のとおりです。
●朝まで使用している:10%
●オフタイマーを設定して就寝時から一定の時間使用している:16%
●オンタイマーを設定して起床前から一定の時間使用している:5%
●使用していない:69%
冬の就寝時には寒さを感じることも少なくありませんが、約7割の人が全く使用していないようです。
就寝時のエアコンは消すべき? どうするのがよい?
就寝時にエアコンをつけたままにすることには、メリットもあればデメリットもあります。
まずメリットですが、就寝時にエアコンをつけて室温を暖かくしておくと、布団内と室温の温度差を少なくでき、体への負担を軽減することが可能です。パナソニックによると、冬場でも布団の中は32~34℃ほど。
そのため、トイレのためなどで布団から出た際に、急激な温度変化を感じてしまうと、特に高齢者には大きな負担となってしまうのです。それを避けるためにも室内を暖めておくことは有効でしょう。
一方デメリットですが、エアコンの温度が高いほど乾燥が進みます。乾燥が気になる人は温度を低めに設定したり、加湿器などを設置したりすることを検討してください。そして多くの人が気になるであろう電気代については、次項で確認していきましょう。
エアコンを20度で8時間つけた場合の電気代はどれくらい?
20度設定で8時間使用した場合、どれくらいの電気代がかかるのでしょうか?
エアコンの電気代は外気温と設定温度との差が大きくなるほど高くなります。パナソニックによると、20時以降に暖房を8時間つけた場合の外気温ごとの電気代は次のとおりです。
●外気温-10℃~0℃未満:約90円(1時間あたり約363ワットアワー)
●外気温0℃~10℃未満:約62円(1時間あたり約250ワットアワー)
●外気温10℃~20℃未満:約21円(1時間あたり約83ワットアワー)
気象庁によると、東京都の真冬期の平均的な最低気温はおおよそ2℃~9℃です。東京で真冬に8時間暖房をつけた場合の電気代が62円だとすると、1ヶ月で1860円になります。
この値段が高いと感じるかどうかは個人の価値観次第ですが、健康のためと考えると思ったほど負担にならないと感じる人もいるでしょう。
エアコンの暖房にかかる電気代の節約方法
エアコンの暖房を使用する際には、できるだけ省エネにして電気代も節約したいものです。資源エネルギー庁によると、暖房時の省エネに関する工夫として次の3点を挙げています。
●ドア・窓の開閉は少なく。
●厚手のカーテンを使用する。床まで届く長いカーテンのほうが効果的。
●扇風機を併用。暖まった空気を循環させる。
また、外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)に年間で約1650円、暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)に年間で約1260円の節約につながるとしています。
暖房代の節約方法として覚えておきましょう。
まとめ
冬の就寝時、エアコンをつけっぱなしにすることで急激な温度変化による体への負担を減らせます。とはいえ、エアコンをつけっぱなしにするかどうかは、それぞれの生活スタイルや価値観によります。自分に合った方法でエアコンを活用し、この冬も快適な睡眠を手に入れましょう。
出典
パナソニック株式会社 2024年 今冬の睡眠に関する実態調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー