チラシの「お買い得品」を求めてスーパーをハシゴしているとママ友に話したら「節約になっていない」と言われました…なぜでしょうか?
配信日: 2024.10.17

本記事では、お買い得品を求めてスーパーをハシゴすることが「節約にならない」と言われる理由について、詳しく解説します。

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スーパーをハシゴする際の問題点
お買い得品を求めてスーパーをハシゴする際に起こり得る問題点を以下にまとめました。
交通費がかかる場合がある
数軒のスーパーをハシゴするには、そのための交通費がかかります。徒歩や自転車での移動が可能であれば無料で済みますが、公共交通機関での移動が必要な距離であれば、電車賃やバス代などがかかることになるでしょう。
また、車での移動が可能であってもその分のガソリン代がかかります。例えば、経済産業省資源エネルギー庁によれば、10月7日時点のレギュラーガソリン価格は全国平均175円/リットルです。
仮に燃費20キロメートル/リットルの車でスーパーをハシゴするために5キロメートル走行した場合は約44円、10キロメートル走行した場合は約88円のガソリン代がかかります。
お買い得品が通常より数十円~数百円安くなっていても、交通費がかかったことで結局は節約にならないかもしれません。
無駄な買い物が増える可能性もある
お買い得品を求めて複数のスーパーをハシゴすると、余分な買い物が増える可能性があります。普段使用しているスーパーならある程度売っているものが分かっていますが、たまにしか行かないスーパーだと珍しいものを見つけてつい買ってしまうかもしれません。
そうなると、節約のために安く買えるお買い得品を求めて普段とは違うスーパーへ行く意味がなくなるでしょう。不必要なものを買って結局は使い切れず、食品ロスを出してしまうことにもなりかねません。
いつも利用しているスーパーで必要なものだけを購入した方が節約になる可能性があります。
余分な時間がかかる
スーパーをハシゴすると移動のための時間やそれぞれのスーパーでレジに並ぶための時間も必要になります。1軒のスーパーだけで買い物を済ませれば、時間の節約にもなるでしょう。
いつも利用しているスーパーなら何がどこに陳列されているか大体把握できているため、短時間で買い物を済ませられる可能性があります。
スーパーをハシゴせず節約に成功する方法
お買い得品を求めてスーパーをハシゴしなくても、普段利用しているスーパー1軒だけで節約に成功する方法を確認しておきましょう。
まず、1週間のうちに買い物へ行く回数を決めておくことをおすすめします。買い物へ行く回数やお店の数が増えると余分な買い物が多くなりがちです。できれば週に1回、難しいようなら週に2回の買い物にとどめ、事前に作成した買い物リストに載っているものだけを買うよう心がけましょう。
食材は次の買い物までに使い切れる量を買うようにすること、なるべく使い回しができるものを選ぶことも大切です。
交通費や無駄な買い物が増えることを考えると節約にならない可能性がある
「お買い得品」の情報が載っているチラシを見ると、1円でも安いものを買うためにスーパーをハシゴしようとする人もいるでしょう。
しかし、実際には複数のスーパーへ行くには交通費がかかる場合もあります。また、普段と違うお店に行くとつい無駄な買い物をしてしまう可能性もあるため、かえって余分なお金がかかってしまうことになるかもしれません。
また、移動時間やレジに並ぶ時間などを考えると、1軒のスーパーで済ませた方が時間の節約にもなります。
スーパーをハシゴしなくても、まとめ買いをしたり事前に買い物リストを作成したりしておくことで節約できる可能性はあるため、実践してみるとよいでしょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油) 10月9日(水)結果詳細版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー