タンス預金が「300万円」ありますが、金利が「0.02%→0.1%」に上昇したなら、銀行に預けるべきですか? 預ける際の“注意点”はあるでしょうか?
配信日: 2024.10.14

長期にわたって低金利が続き、銀行にお金を預けても大した利息はもらえなかったかもしれませんが、昨今の金利上昇を受け、自宅に眠っているタンス預金を銀行に預けるか迷っている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、タンス預金300万円を銀行に預けた際の利息や、預ける際の注意点などについて解説します。

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目次
タンス預金300万円を銀行に預けたら利息はいくらもらえる?
今回は、三井住友銀行の普通預金金利を事例として、300万円を5年間預けた場合、どれくらい利息がもらえるのかを見ていきます。
三井住友銀行では、2024年8月6日以降、円普通預金金利を従来の0.02%から5倍の0.1%に引き上げています。金利変更前後において、300万円を5年間預けた場合の利息は次のとおりです。
●預金金利0.02%受取利息額:3000円(税引前) 2391円(税引後)
●預金金利0.1%受取利息額:1万5000円(税引前) 1万1953円(税引後)
預ける金額が多くなれば、さらに利息が増えるため、タンス預金として眠らせておくよりは、銀行に預けたほうが金銭的なメリットはあるといえるでしょう。
なお、利息には税金がかかりますので、利息をそのままの金額で受け取れるわけではない点は認識しておきましょう。
タンス預金300万円を銀行に預けた場合に税金はかかる?
タンス預金を銀行に預けるとお金が増えることが期待できますが、銀行に預ける際の税金関係が気になる人もいるのではないでしょうか。結論として、銀行へタンス預金300万円を預けても基本的には税金はかかりません。
ただし、土日や深夜にATMを利用した場合などは手数料が発生する可能性はあります。
タンス預金を銀行に預ける場合の注意点
タンス預金を銀行に預ける場合、タンス預金そのものの税金についても確認しておく必要があります。なぜなら、税金申告をしていないタンス預金を銀行に預金すると、口座の動きから税金の無申告が税務署にバレてしまう可能性があるためです。
タンス預金をもっていても税金はかかりません。しかし、例えば、高額の現金を贈与され、本来贈与税を支払うべきにも関わらず「タンス預金だからいいや」と無申告でいると、指摘される可能性があります。
そもそも、本来は贈与をされた時点で支払うべき贈与税は負担しなければなりませんが、銀行に預ける際にもしっかりチェックし、税金の支払いに不備がないように注意しましょう。
多額のタンス預金を自宅に保管する際の注意点
タンス預金は自宅に持っていても利息などで増えることはありませんが、手元にお金をおいておきたいという人もいるでしょう。
多額のタンス預金を自宅に保管する際には注意点がいくつかあります。
例えば、多額の現金が自宅にあることが他人に知られると、盗難や詐欺の標的になってしまう可能性があります。また、地震や火事、水害などの災害でお金がなくなってしまった場合、保険では基本的には補償されません。
利息だけでなく、お金の安全性という意味でも、銀行に預けることを検討しても良いでしょう。
まとめ
金利上昇により、自宅に眠っているタンス預金を銀行に預けた際の利息は増えています。タンス預金はお金が増えませんので、少しでもお金を増やしたい場合、銀行に預金したほうがよいでしょう。
ただし、タンス預金を銀行に預ける場合には、タンス預金そのものの税金申告の必要性も考慮する必要があります。銀行へ預金をする前に課税対象でないか確認し、必要に応じて税金の申告をしましょう。
出典
三井住友銀行 各種預金金利の変更について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー