生乾き臭のする洗濯物を洗い直さずなんとかしたい！ 晴れた日に外干しすれば多少の匂いは消えるでしょうか？

せっかく洗濯したはずなのに生乾き臭がしてがっかりしたという経験はありませんか。できれば洗い直さずに、臭いを消したいと思う方も多いはずです。例えば、晴れた日に洗濯物を外に干すことで、生乾き臭を消すことはできるのでしょうか。この記事では、外干しによる生乾き臭の改善効果や、匂い対策のポイントについて考えてみます。

生乾き臭の原因

生乾きの洗濯物が臭う原因は「雑菌」にあります。洗濯物が十分に乾かず、水分を含んだ状態が長時間続いたり、洗濯で汚れや汗が完全に落ちきっていないと、これらの雑菌が増殖し、生乾き特有の不快な臭いを放つのです。
 
梅雨の時期に多い現象と思われがちですが、実は秋から冬にかけても起こります。この時期は雨が多くなり、日照時間が短く気温も低いため、洗濯物が乾きにくい状況が続くことがあるためです。
 
さらに、生乾き臭には「消えにくい」という特徴もあります。市販のスプレータイプの消臭剤を使用しても、臭いを根本から取り除くのは難しい場合が多いのです。
 

生乾き臭のする洗濯物はアイロンで対処

生乾き臭のする洗濯物を洗い直さずに対処する方法として、晴れた日に外干しするのは有効です。しかし、乾くまでに時間がかかれば生乾き臭は改善されにくいため、完璧な方法とはいえないでしょう。
 
最も効果的なのはアイロンを使うことです。アイロンで高熱を加えることで、臭いの原因となる雑菌を殺菌できます。
 
洗濯物が脱水された直後にアイロンをかけると、雑菌の増殖を防ぐのに効果的です。衣類がまだ少し湿っている状態でアイロンをかけると、熱が繊維の内部まで伝わりやすくなり、除菌効果が高まります。
 
アイロンの温度は約160～200℃の「中～高温」に設定し、洗濯物が完全に乾くまでアイロンをかけましょう。ただし、衣料品によっては高温に耐えられないものもあるため、必ず洗濯表示を確認してから使用してください。
 
アイロンがけは手間がかかりますが、乾燥時間を短縮でき、生乾き臭の防止につながります。なお、スチーム機能は使わないことをおすすめします。なぜなら、水蒸気が再び洗濯物に湿気を与えてしまうため、臭いが残る原因になるためです。
 

コインランドリーの乾燥機を使うのもおすすめ

乾燥機は、洗濯物を素早く乾かすだけでなく、生乾き臭の解消にも効果的です。コインランドリーに設置された乾燥機は、家庭用よりもファンが大きく、パワーが強いため、より高い効果が期待できます。
 
家庭用ドラム式洗濯機は約60℃前後で乾燥するのに対し、コインランドリーの乾燥機は約80～120℃まで温度が上がり、雑菌を確実に除去できます。
 
コインランドリーの乾燥機は、風を送りながら生地に空気を含ませることで、洗濯物がふんわりと仕上がるでしょう。
 

コインランドリーの乾燥のみは100円程度

コインランドリーで乾燥のみを利用する場合、料金はおおよそ100円程度です。あるコインランドリーチェーン店の料金は表1の通りでした。
 
表1

	1人分	家族4人	所要時間	料金
中型洗濯乾燥機の場合	1日～7日分	1日～2日分	10分	100円
大型洗濯乾燥機の場合	1日～10日分	1日～3日分	8分	100円

出典：コインランドリーの所要時間と料金より筆者作成
 
コインランドリーの乾燥機は効率的に乾燥できるため、臭い対策に適していることが分かるでしょう。
 

定期的な洗濯槽除菌を

洗濯物の乾燥臭を防ぐためには、洗濯機の除菌も重要です。洗濯機は放置しておくと、内部にカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
 
カビや雑菌が繁殖した洗濯機で洗濯すると、洗濯方法や干し方を工夫しても、菌が再び増殖してしまいます。菌の繁殖を防ぐためには、洗濯機を使用後にふたを閉めずに乾燥しやすい状態に保つことが重要です。
 
また、洗濯槽の裏側もカビが生えやすい場所であるため、月に一度は洗濯槽クリーナーを使用して洗濯機を掃除することをおすすめします。
 

洗濯物の生乾き臭はアイロンで改善できる

生乾き臭のする洗濯物を洗い直さずに対処する方法はいくつかあります。晴れた日に外に干すことは1つの手段ですが、乾くまでに時間がかかると効果は限られることがあります。より確実な対策としては、アイロンを使う方法が有効です。
 
コインランドリーの乾燥機もおすすめです。コインランドリーの乾燥機は、家庭用よりも高温で効率的に乾燥でき、生乾き臭の解消に効果があります。乾燥機の使用はおおよそ100円程度で、効率的に臭い対策が可能です。
 

出典

ウォッシュイン　目安の時間と料金表
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー