更新日: 2024.10.10 その他家計

出社時は自宅から「コーヒー」を持参しています。在宅勤務が多いなら”意味のない節約”でしょうか?

出社時は自宅から「コーヒー」を持参しています。在宅勤務が多いなら”意味のない節約”でしょうか?
さまざまな働き方が増えた昨今、在宅勤務が中心という方の中には、たまにある出社時に自宅で入れたコーヒーをオフィスへ持参することが、節約の面で意味があるのかどうか、気になるという方もいるのではないでしょうか。
 
この記事では、自宅からコーヒーを持参するメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

自宅からコーヒーを持参するメリット

ここでは、自宅からコーヒーを持参するメリットを3つ解説します。
 

節約効果

まず、出社時にコーヒーショップなどで頻繁にコーヒーを購入している人が月にどれくらいの費用をかけているかを計算してみましょう。1杯のコーヒーを400円と仮定して、午前と午後で合計2杯のコーヒーを購入する場合、1日のコーヒー代は800円です。週に2日出社するとして、1ヶ月を4週間とすると、1ヶ月のコーヒー代は6400円になります。
 
つまり、週に2日の出社であっても、コーヒーを購入する習慣がある人は、月に6400円もの費用をコーヒーに使っていることになります。さらに1年間では7万6800円になるため、家計に与える影響は無視できません。
 
次に、自宅でインスタントコーヒーを水筒に入れて持参する場合の費用も計算してみます。総務省統計局「小売物価統計調査(動向編) 2023年」によると、インスタントコーヒー100グラムあたりの価格は、全国平均で944円でした。
 
コーヒーカップ1杯(約140ミリリットル)に適量のインスタントコーヒーの量は約2グラムとのことなので、仮に350ミリリットルの水筒で持参する場合、1回あたり約47円かかる計算です。週に2日出社する場合、1ヶ月では約376円、1年間では約4512円となり、コーヒーをコーヒーショップなどで購入するよりも圧倒的に安く済ませることが可能だと分かりました。
 
在宅勤務が多い場合でも、自宅からコーヒーを持参するのは金銭面で意味のある節約といえるでしょう。
 

環境への配慮

自宅から水筒を持参し、使い捨てコップの使用を減らすことで、環境負荷の軽減にもつながります。まず、使い捨てコップの多くはプラスチックや紙でできており、それらの製造には資源とエネルギーが必要です。
 
プラスチックコップの場合、原料となる石油の採掘から製造、流通に至るまで、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが排出されます。また、紙コップには防水のためにプラスチックのコーティングが施されているケースがあることから、リサイクルが難しく、通常は埋め立てや焼却処分されます。これにより、さらなるCO2排出や環境汚染が発生する可能性が考えられます。
 
自宅からコーヒーを水筒などで持参することで、こうした環境問題への配慮もできるというメリットがあります。
 

外で買うコーヒーでは味わえない風味や満足感

自宅で入れるコーヒーには、外で購入するものとは一味違う風味と満足感があります。インスタントコーヒーだけでなく、自分好みの豆を選んで入れることで、温度や抽出時間、濃度までコントロールできるため、外で買うコーヒーとは違った自分だけの1杯を作り上げることもできるでしょう。
 

個人のライフスタイルに合わせて節約方法を検討しよう!

効果的な節約術を見つけるためには、自分の生活スタイルや価値観に合った方法を選ぶことが重要です。節約と一口にいっても、全ての方法が全員に適しているわけではありません。
 
出社時のコーヒー持参も、無理なく続けることができれば十分に意味のある節約です。自宅で入れたコーヒーを持参することで、コーヒーショップで購入するよりもコストを抑えられるだけでなく、自分の好みの味を楽しめるという利点があります。
 
また、使い捨てコップを使わないことで環境への配慮にもつながります。このように、小さな工夫で経済的負担を軽減しつつ、持続可能な生活を実現することも可能です。
 
生活に不可欠なものを削るのではなく、無駄な支出を抑えることで、無理なく長続きする節約を実現することができます。このように、自分のライフスタイルに合った節約方法を見つけることが、効率的かつストレスフリーな節約生活の第一歩となるでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2023年 【12】「1902 緑茶」 ~ 「2012 チューハイ」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集