「キッチンを汚したくない」と揚げ物は必ず冷凍食品を使用する妻。食費はどの程度変わるのでしょうか?
配信日: 2024.09.16 更新日: 2024.10.10
しかし、自分で調理するよりも冷凍食品を使う方が費用が高く付くイメージもあるかもしれません。そこで今回は、揚げ物を作る場合と冷凍食品を使う場合の食費がどのくらい変わるのかご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自宅で揚げ物を作るのと冷凍食品を使用する場合に食費はどのくらい変わる?
キッチンを汚したくないことを理由に、冷凍食品を使用する場合もあるでしょう。ここでは実際に揚げ物をする場合と冷凍食品を使用する場合で、どの程度食費に差が出るのかをまとめました。
なお今回は、鶏の唐揚げを例として計算しています。選ぶ料理によって金額に若干の差が生まれる点には、注意してください。
自宅で鶏の唐揚げを揚げる場合
自宅で鶏の唐揚げを揚げる場合、まずは食材をそろえる必要があります。今回は2人前を作ることを前提とし、鶏もも肉を250グラム用意すると仮定しましょう。そのほかに必要になる油などは、自宅にあるものを使用するとします。
まず、総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編) 2024年8月」によると、東京都区部における鶏肉の価格は100グラム当たり138円です。値段は産地などによって異なるケースもあるようですが、今回はこの金額をベースとします。
100グラム138円の鶏肉を250グラム購入した場合、費用は345円です。加工の有無によって差があるようですが、今回はその部分を考慮せずに計算してみましょう。
鶏肉は一口大のサイズが20~30グラムとされているため、250グラムであれば8~12個前後作れる計算となるでしょう。仮に10個作った場合、肉だけで見たときの1つ当たりの値段はおよそ34.5円と想定できます。
もし唐揚げ粉を使用するのであれば、200円程度で鶏もも肉2枚分(500グラム)として販売されている商品もあるため、それらを用いるのもよいでしょう。
今回は唐揚げ粉を半分使用するとした場合、2人前を作るのにかかる費用は445円程度になると計算でき、1個当たり44.5円の価格になるといえます。
冷凍食品の鶏の唐揚げを使用する場合
冷凍食品の鶏の唐揚げを使用する場合は、内容量によって金額が異なると考えられます。メーカーによっても金額に差はあるものの、400グラム当たり500円前後の商品もあるようです。
自宅で揚げる場合の250グラムに金額を換算すると312.5円となり、個数を10個と仮定した場合は1個当たりおよそ31.25円の計算となります。
また、冷凍食品の鶏の唐揚げは、大容量パックなどを購入すると単価が安くなるケースがあるようです。そのため、節約したい場合は該当の商品を選ぶのもよいでしょう。
ただし、自宅で揚げた鶏の唐揚げに比べて、好みの味やサイズに近いものがない可能性があるため、購入する際には注意が必要です。
自宅で揚げる場合と冷凍食品を使用する場合では、冷凍食品の方が130円程度安く済むケースがある
今回は鶏の唐揚げ2人前を例に、自宅で揚げる場合と冷凍食品を使用する場合の食費を比較しました。結果としては冷凍食品を使用する場合の方が130円程度安く済むケースがあるようで、キッチンを汚さないだけではなく、食費の節約効果にも期待できるかもしれません。
ただし、今回はあくまでも東京都区部における鶏もも肉の平均価格を参考にして、かつ唐揚げ粉を使用する前提で計算を行いました。そのため、より安価な鶏もも肉を選んだり味付けを自分でしたりなどの工夫をすれば、自宅で揚げる場合の方が安く済むケースも考えられます。
もちろん自宅で揚げるとなるとキッチンの掃除や後片付けをしたり、料理の時間がかかったりするため、これらの部分を加味しながら、適切な方法を選びましょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2024年8月 表番号2 主要品目の東京都区部小売価格【2023年8月~2024年8月】 「1001 うるち米(単一原料米,「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー