更新日: 2024.10.10 その他家計
連休に3日間家をあけるため、家電の「主電源」を抜く予定です。何の電源を抜けば節約になりますか?
しかし、実際にはどの家電の電源プラグを抜けば効果的なのか分からない人もいるでしょう。この記事では、留守中にしておくと効果的な節電方法と、電源プラグを抜くタイミングなどについて調べてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
電源プラグがつながっていると消費される待機電力
多くの家電製品はすぐ使用できるように、電源プラグとつながっている状態で少量の電力を消費しています。これが待機電力で、待機電力を削減することが、留守中の節電につながります。
留守にする間に電源プラグを抜くことで節約できることに加え、万が一、故障やショート、落雷が発生した際に起きる可能性がある火災のリスクを軽減できるでしょう。
古い家電製品を使用している場合や電源コードが劣化している場合は、電源プラグを抜くことで安全性が向上します。電源プラグを抜いておくことは、内部の温度上昇および部品の劣化を防ぐため、家電の寿命が長くなる効果も期待できます。
さらに、電源プラグを抜いて節電することで環境保護にもつながるでしょう。余計な電力消費の削減はCO2排出量などの削減となり、温暖化対策としても有効な行動です。
どの家電の電源プラグを抜くと効果的?
待機電力をおさえるために、家のあらゆる電源を抜いた方がいいのか、と考える人もいるかもしれません。しかし、一概にはそういえない面があります。
中には電源プラグを抜いてあった後、次に電源を入れた際に、最も多くの電気を使う家電があります。そのほか、電源プラグを抜くことでリセットされ、設定していたデータなどが消えてしまい、再設定しなければならない家電もあるでしょう。
電源プラグを抜いたことで逆効果になったり、使いにくくなってしまったりしては意味がありません。節電効果が大きく、また電源プラグを抜いても、再度使用するときに影響が少ない、不便ではない家電を選ぶ必要があります。
主要な家電それぞれの待機電力と、かかる電気代について計算してみましょう。なお、以下の電気代の計算では、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電気料金の目安単価である31円/キロワットアワー(税込み)を使用し、1年間は365日としています。
また、各待機電力については製品によって違いがあるため、参考程度としてください。
冷蔵庫
冷蔵庫は通常、24時間365日稼働しているため、消費電力が大きい家電のひとつといえます。家を留守にする前に、製氷室の氷や水を捨て、中身を整理して空にすれば電源プラグを抜いておいても問題ないとされています。
その際、においやカビの発生を防ぐために、ドアを開けておく必要があります。年間消費電力量が390キロワットアワーの冷蔵庫の場合、電気代は1日当たり約33円です。3日間、電源プラグを抜いておくと約100円の節約になる計算です。
テレビ
最新のテレビは、待機電力を低減したモデルが発売されていますが、待機状態でも番組表データを受信したりする場合、通常の待機電力よりも大きい電力を一時的に消費する可能性があります。録画の予約などをしていなければ、出掛ける前に電源プラグを抜いておいてOKでしょう。
テレビの待機電力が0.3ワットの場合、1日当たりの電気代は約0.2円です。3日間、電源プラグを抜いておくと約0.6円の節約になる計算です。
電子レンジ
電子レンジも、留守中に電源プラグを抜いておける家電のひとつといえます。待機電力を2ワットと仮定すると、1日当たりの電気代は約1.5円で、3日間の電気代は約4.5円になる計算です。
パソコン
パソコンはスリープ状態になっていると電力を消費します。留守にする際はシャットダウンし、電源プラグを抜いておくことをおすすめします。パソコン(デスクトップ)のスリープ時の待機電力を3.8ワットと仮定した場合、1日当たりの電気代は約2.8円で、3日間で約8.4円となる計算です。
電源プラグとつながっていなくても問題がないことを確認してから抜く必要がある
家を留守にする際、家電の電源プラグを抜いておくことで、無駄なエネルギーを消費する必要がなくなり、電気代の節約にもなるでしょう。ただし、電源プラグを抜いたことで不具合が生じる可能性があったり、起動の際、大きな電力を消費したりする家電には注意が必要です。
例えば、セキュリティーシステムを利用している場合や、冷蔵庫の中を空にしていない場合は電源プラグを抜くのは避けましょう。
無駄な電力消費をおさえるには、電源プラグを抜くほかにも電源タップやスマートプラグなどを活用する、待機電力の少ない最新モデルに買い替える、電力プランを見直す、契約会社を変える、といった方法があります。
節電を意識し過ぎてストレスにならない程度に、できる範囲で適切に行うとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー