更新日: 2024.10.10 その他家計

1日中暑いので、来年は「7月から9月」にかけてクーラーを「点けっぱなし」にしようと思います。一体どれだけの「電気代」が発生するでしょうか?

1日中暑いので、来年は「7月から9月」にかけてクーラーを「点けっぱなし」にしようと思います。一体どれだけの「電気代」が発生するでしょうか?
年々暑さが厳しくなる現代において、もはやクーラーは必要不可欠といえる存在です。日が落ちてからも暑い時間が続き、1日中クーラーをつけっぱなしにする方も多いでしょう。とはいえ、気になるのは電気代です。
 
そこで本記事では、7月から9月までクーラーをつけっぱなしにした場合の電気代と、電気代の節約方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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7月から9月までクーラーをつけっぱなしにした場合の電気代

エアコンなどの家電製品は、消費電力に電気料金単価をかけることで1時間あたりの電気代を算出できます。電気料金単価は電力会社や電気料金のプラン内容によって異なりますが、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会では、電気料金の目安となる単価を31円/kWh(税込み)と定めています。
 
消費電力はエアコンの本体やカタログ、取扱説明書などに仕様として記載されています。消費電力においても、エアコンの種類や室内環境、設定温度など、個別の使用状況で変化しますので、目安としてお考えください。
 
クーラーの消費電力が500Wと仮定すると、1時間あたりの電気代は15.5円になります。1日24時間では372円、1ヶ月を30日とするなら月に1万1160円の電気代がかかるでしょう。7月から9月までは92日間あるため、この3ヶ月間クーラーをつけっぱなしにすると、3万4224円の電気代がかかります。
 
もっとも、クーラーに限らず、エアコンは常に同じ消費電力で稼働し続けているわけではありません。カタログなどに消費電力の最大と最小が記載されている場合、稼働し始めてから室温を設定温度に到達させるまでに最も電力を消費し、室温が安定した後は消費量が小さくなることを意味しています。
 
要するに、運転状況によって消費電力が変化するため、実際にかかる電気代が算出結果より低くなる可能性もあるということです。
 
クーラーをつけっぱなしにする場合はエアコンの立ち上げ回数が少なくなるため、急速に室内を冷却して大きく電力を消費する機会も少なくなります。比較的安定した運転状況が続くため、状況次第では頻繁にクーラーをつけたり消したりするよりも、電気代を抑えられることもあります。
 

クーラーの節約方法

物価の上昇による家計への影響から、クーラーの電気代はできるだけ節約したいと考える方も多いでしょう。しかし、節約を重視し過ぎてクーラーを使わないでいると、室内でも熱中症になってしまいます。特に暑さが厳しい昨今では、適切にクーラーを使うことも大切でしょう。
 
つまり、クーラーを使わない節約方法ではなく、使いながら節約することが重要です。クーラーの節約方法は以下の通りです。
 

・サーキュレーターを併用し、室内の冷気を循環させる
・設定温度や風量を適宜見直す
・効率を下げないよう、フィルターをこまめに掃除する
・室外機に直射日光があたらないようにする
・窓に断熱対策を施す
・省エネタイプのエアコンに買い替える
・電力会社や料金プランを見直す

 
室外機には、室内の暑い空気を屋外に逃がすという役割があります。その際に室外機が直射日光などで熱くなっていると、上手く排熱できなくなります。余計な電力を消費しかねないため、吹き出し口を塞がないように日陰を作ると良いでしょう。
 
初期費用はかかりますが、古いエアコンを使っている場合は省エネタイプの新しいエアコンに買い替えることで電気代を節約できる可能性があります。エアコンは長く使うため、長期的に見ればお得になるケースも少なくありません。
 

3ヶ月分の電気代は約3万5000円

実際は商品ごとの消費電力によりますが、クーラーの消費電力を500Wと仮定し、7月から9月にクーラーをつけっぱなしにした場合の電気代は3万4224円でした。
 
ただし、この算出結果はクーラーが一定の消費電力で稼働し続けた場合のものです。クーラーの消費電力は室内環境などによって常に変化するため、実際にかかる電気代は算出結果よりも少なくなる可能性があります。
 
電気代を節約するにはクーラーを使わないことが最も効果的ですが、昨今の気温や体調面を考慮すると不可能に近いといえます。節約を考えるなら、クーラーを使いながらできる方法を模索する方が良いでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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