冷蔵庫からビールを取ってよく「開けっ放し」にしてしまいます……。「電気代が上がる!」と妻から注意されますが、そんなに上がるのでしょうか?

配信日: 2024.09.12 更新日: 2024.10.10

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冷蔵庫からビールを取ってよく「開けっ放し」にしてしまいます……。「電気代が上がる!」と妻から注意されますが、そんなに上がるのでしょうか?
冷蔵庫から物を取り出す際に、つい開けっ放しにしてしまう人も多いのではないでしょうか。アラーム音でお知らせしてくれる冷蔵庫は多いですが、それでも気がつかないなどで、すぐに閉められないこともあるでしょう。
 
冷蔵庫を開けっ放しにすると「電気代がかかる」と考えがちですが、実は極端に電気代が上がるわけではありません。電気代よりも庫内に水滴がつく、食材が痛むなどの影響に注意が必要です。そこで本記事では、冷蔵庫にかかる電気代をはじめ、電気代の節約につながる冷蔵庫の使用方法について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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冷蔵庫にかかる電気代はどのくらい?

冷蔵庫の年間電気代は、「冷蔵庫の年間消費電力量×1キロワットアワーあたりの電力量料金単価(契約する電気料金プランの単価)」にて計算が可能です。冷蔵庫の年間電気代を12で割れば、1ヶ月あたりの金額を把握できます。
 
例えば、1キロワットアワーあたりの電力量料金単価が31円の場合、冷蔵庫のサイズ別にかかる年間電気代の目安は以下のとおりです。
 

・1人暮らし向け、148リットル:年間消費電力量232キロワットアワー×31円=7192円(1ヶ月あたり約599円)
・1~2人暮らし向け、262リットル:年間消費電力量320キロワットアワー×31円=9920円(1ヶ月あたり約826円)
・2~3人暮らし向け、365リットル:年間消費電力量341キロワットアワー×31円=1万571円(1ヶ月あたり約880円)
・3人~暮らし向け、468リットル:年間消費電力量440キロワットアワー×31円=1万3640円(1ヶ月あたり約1136円)

 

冷蔵庫の開けっ放しで電気代が高くなる?

冷蔵庫を開けっ放しにすることで、電気代が一気に上がることはありません。なぜなら、最近の冷蔵庫の多くは扉を開けると、消費電力量の多いコンプレッサーが止まる仕組みになっているからです。
 
しかし機種によっては、扉を開けてもコンプレッサーが稼働を続ける冷蔵庫もあります。以下で、そのような冷蔵庫にかかる電気代について見ていきましょう。

 

1時間開けっ放しにしていた場合の電気代の目安

冷蔵庫を1時間開けっ放しにしていた場合にかかる電気代は、「1時間の電気料金単価×開けっ放しにした時間」で計算できます。冷蔵庫の消費電力が300キロワットアワーの場合にかかる電気料金は、以下のとおりです。
 

1年間の電気代:300キロワットアワー×31円=9300円
1日の電気代:9300円÷12ヶ月÷30日=約25.8円
1時間の電気代:25.8円÷24時間=1.075円

 
冷蔵庫を1日中開けっ放しにすることは、ほとんどないでしょう。しかし上記の計算から、1日中開けっ放しにしても電気代に大きな影響はないものの、年間となると金額が大きくことが分かります。

 

電気代の節約につながる冷蔵庫の使用方法

冷蔵庫の電気代が気になる人は、開けっ放しに注意するだけでなく使用方法に注意してみましょう。電気代の節約につながる冷蔵庫の使用方法は、以下のとおりです。
 

・冷蔵庫内の温度設定の調節
・冷蔵庫の設置位置を見直す
・開閉の頻度を低くする
・冷蔵庫内に詰める食材の量に注意する

 
以下で、方法別に解説します。

 

冷蔵庫内の温度設定の調節

冷蔵庫内の温度を季節に応じて、夏は「強」、春と秋は「中」、冬は「弱」というように使い分けてみてください。ただし、「弱」は消費電力が少なく電気代を安くできる効果はありますが、食材が冷えない恐れがあるので上手に調節していきましょう。

 

冷蔵庫の設置位置を見直す

冷蔵庫の消費電力をおさえるために、設置位置の見直しを行ってみてください。例えば、冷蔵庫と壁や棚との距離が近い、または隙間に物が置かれていることで放熱がうまくできなくなるからです。
 
なお、冷蔵庫の放熱に必要なスペースはメーカーによって異なるため、取扱説明書などで確認してください。

 

開閉の頻度を低くする

冷蔵庫の開け閉めを繰り返すことは避けましょう。冷蔵庫内の冷気が逃げて温度が上昇し、再度冷やすための電力を消費するからです。冷蔵庫内を常に整理整頓し、中に何が入っているのかを把握しておくと、スムーズな開閉を行えます。

 

冷蔵庫内に詰める食材の量に注意する

冷蔵庫内に食材を詰めすぎたり、冷気の出口をふさぎすぎたりしないように注意しましょう。冷気の通り道が狭くなって循環が悪くなれば、冷却効率が下がるからです。冷蔵庫に入れる食材の量は、半分~多くても7割程度が理想的とされています。

 

開けっ放しの対策や毎日の使用方法を検討して電気代の節約につなげよう

冷蔵庫の多くは、扉を開けると多くの電力を消費するコンプレッサーが止まるため、冷蔵庫の開けっ放しによって驚くほど電気代が上がることはありません。しかし、機種によっては止まらないものもあります。
 
冷蔵庫にかかる電気代が気になる人は、開けっ放し以外にも普段の使用方法に気をつけてみてください。冷蔵庫の設定温度や設置位置、開閉の頻度、冷蔵庫内の食材の量に注意することで、電気代の節約効果が期待できます。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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