更新日: 2024.10.10 その他家計

「やかん」と「電気ケトル」ではどちらを使うべき? 節約を考えるなら「やかん」の方がよいの?

「やかん」と「電気ケトル」ではどちらを使うべき? 節約を考えるなら「やかん」の方がよいの?
毎日のように使うお湯ですが、ガスで沸かす「やかん」と、電気で沸かす「電気ケトル」どちらを使っていますか。
 
どちらもお湯を沸かすための便利なツールですが、それぞれに利点と欠点があります。経済的な観点から見ると、コストパフォーマンスが高いのはどちらでしょうか。
 
本記事ではやかんと電気ケトル、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、節約に繋がる賢い選び方を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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やかんと電気ケトルの光熱費比較

やかんと電気ケトルの光熱費はどの程度違うのか見てみましょう。
 

やかんの光熱費

やかんの光熱費は主にガス代です。ここでは、プロパンガスを使ってお湯を沸かす際の光熱費を見ていきます。一般社団法人プロパンガス消費者協会が推奨する東京都のプロパンガスの適正価格は従量単価が626.8円です。
 
1リットルのお湯を沸かすために必要なプロパンガスの量を計算するには、以下の情報が必要です。


・水の温度上昇に必要なエネルギー量
・プロパンガスの発熱量
・プロパンガスの単価

まず、水1リットルを18度から100度まで温めると仮定します。この場合、必要なエネルギー量は82キロカロリーです。
 
次に、プロパンガスの発熱量は2万4000立方メートルキロカロリーです。必要なプロパンガスの量は以下のように計算されます。
 
・82キロカロリー÷2万4000立方メートルキロカロリー=約0.00342立方メートル
 
最後に、プロパンガスの単価を使用してコストを計算します。
 
・約0.00342 立方メートル×626.8 円/立方メートル=約2.1 円
 
したがって、1リットルのお湯を沸かすのにかかるプロパンガス代は約2.1円です。
 

電気ケトルの光熱費

とある電気ケトルで1リットルのお湯を沸かす際の光熱費を見ていきましょう。この電気ケトルの定格消費電力は1250ワット、1リットルのお湯を沸かすのにかかる時間は約5分20秒(320秒)です。
 
電力料金は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会での目安である31円/キロワットアワーとします。まず、消費電力をキロワットアワーに変換します。
 
・1250ワット=1.25キロワット
 
次に、1リットルのお湯を沸かすのにかかる時間を考慮して、消費電力量を計算します。
 
・1.25キロワット×(320秒÷3,600秒)=約0.1キロワットアワー
 
最後に、電力料金を使用してコストを計算します。
 
約0.1キロワットアワー×31円/キロワットアワー=約3.1円
 
したがって、1リットルのお湯を沸かすのにかかる電気代は約3.1円となります。
 

やかんの方が電気ケトルよりも安い

1リットルのお湯を沸かすのにかかるやかんと電気ケトルの光熱費を比較すると以下の通りでした。


・やかん:約2.1円
・電気ケトル:約3.1円

やかんの方が電気ケトルよりも安く、お湯を沸かすのにかかる光熱費が約1円安くなる可能性があることが分かりました。
 

安全性を重視するなら電気ケトル

経済面ではやかんが優れている可能性がありますが、安全性を考慮すると電気ケトルには多くの利点があります。電気ケトルには少量のお湯を迅速に沸かす機能や、自動的に電源が切れる機能が備わっているため、使い勝手が非常によいといえるでしょう。
 
また、火を使わずにお湯を沸かせることから、火事のリスクを軽減できます。さらに、転倒してもお湯がこぼれないロック機能を搭載したモデルもあり、特に子供やペットがいる家庭にとっては安心できる可能性があります。
 
したがって、「安全性を最優先に考えたい」という方には、電気ケトルを選ぶことをおすすめします。
 

たくさんのお湯を沸かすならやかん

やかんの利点の一つは、容量の選択肢が広いことです。電気ケトルは一般的に1リットルまでの容量が主流ですが、それ以上の量を毎日沸かす必要がある場合は、やかんの方が適しています。
 
家族が多いご家庭や頻繁にお茶を飲む方など、一度に大量のお湯が必要な場合、やかんの容量は非常に便利です。
 

やかんと電気ケトルで1リットルのお湯を沸かす光熱費を比較するとやかんの方が約1円安くなる

やかんと電気ケトルで1リットルのお湯を沸かす際の光熱費を比較すると、やかんの方が電気ケトルよりも約1円安くなる可能性があることが分かりました。
 
節約したい方は、ガス代が安く済むやかんがおすすめです。安全性を重視するのであれば、火を使わず、操作も簡単で安全な電気ケトルをおすすめします。ご家庭の状況に合わせてどちらか選択してみてください。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
一般社団法人プロパンガス消費者協会 東京都プロパンガス料金の平均と相場
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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