更新日: 2024.09.10 その他家計
「電子レンジ」と「トースター」を一緒に使うと毎回ブレーカーが落ちます。かなり不便なのですが、アンペアを上げるしかないのでしょうか? 電気料金が高くなりますよね?
そこで、本記事では、ブレーカーが落ちる原因と対策について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ブレーカーが落ちる原因
ブレーカーには、アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの3種類があり、それぞれで仕組みが異なります。
●アンペアブレーカー:一定以上の電気を使うと回路が遮断されてブレーカーが落ちる
●漏電ブレーカー:家の中の漏電や配線のショートが発生すると、回路が遮断されてブレーカーが落ちる
●安全ブレーカー:アンペアブレーカーと同様に一定以上の電気を使うと回路が遮断されてブレーカーが落ちる。使用中の家電の故障や配線がショートしたときにも落ちる
ブレーカーが落ちる原因を理解することで、対策が立てやすくなります。本項では、ブレーカーが落ちる主な原因について見ていきましょう。
消費電力が契約アンペア数を超えている
アンペアブレーカーや安全ブレーカーを使用している場合、一度に多くの家電を使うなどして、消費電力が契約アンペア数を超えると、ブレーカーが落ちることがあります。特に契約アンペア数が小さい場合には、一度に複数の家電を使用する際に注意が必要です。
漏電している
漏電は、回路につながっているケーブルや電化製品などに問題が起こっていることで発生します。漏電が起こったときは、電気が安全に使用できる状態ではなく、火災などのリスクがあり大変危険です。
漏電ブレーカーが落ちた際は漏電箇所を確認し、電力会社に連絡して対処するなど、迅速な対応が必要です。火災や感電のリスクがあるため、個人では対処しないよう十分に注意してください。
同じ回路で電気を使いすぎている
安全ブレーカーはキッチン、リビング、洗面所などで回路が分かれているため、同じ回路で同時に電気を使用すると、ブレーカーが落ちることがあります。そのため、特定の場所で一度に複数の家電を使用する際には注意が必要です。
ブレーカーが落ちるのを回避する対策
ブレーカーが落ちるのを防ぐためには、契約アンペア数の見直し、同時使用する電力の削減、漏電対策の実施などが有効です。これらの対策にはコストがかかることもありますが、ブレーカーが落ちる頻度を減らせる可能性があります。
本項では、ブレーカーが落ちるのを回避するための3つの対策について詳しく見ていきましょう。
契約アンペア数の見直し
アンペアブレーカーを使用している場合、契約アンペア数を見直すことでブレーカーが落ちるのを防ぎやすくなります。アンペア数が大きいほど、より多くの電気を使用できます。
ただし、契約アンペア数が大きいほど、基本料金も高くなる点には注意が必要です。電力会社によって異なりますが、契約アンペア数と1ヶ月あたりの基本料金の目安は以下のとおりです。
●10A:315円程度
●15A:470円程度
●20A:630円程度
●30A:940円程度
●40A:1250円程度
例えば、契約アンペア数を20アンペアから40アンペアに増やすと、月額で620円程度増加し、年間では7440円程度高くなります。契約アンペア数を見直す際には、使用する電力量とコストのバランスを考慮することが大切です。
同時に使用する電力の削減
アンペアブレーカーや安全ブレーカーを使用している場合、同時に使う電力量を減らすことで、ブレーカーが落ちるのを防ぐことができます。
例えば、エアコン、ドライヤー、電子レンジを同時に使用しないようにタイミングを調整することが大事です。また、長時間使わない家電のコンセントを抜いて待機電力を削減することも有効です。
漏電対策の実施
漏電は火災や感電のリスクを伴うため、非常に危険です。主な漏電対策は、以下のとおりです。
●アース線を使用する
●プラグ周囲のホコリを取り除く
●劣化したコードを使わない
●電気コードの折り曲げや束ねることをしない
●たこ足配線を多く使用しない
●専門業者に点検を依頼する
このような対策を実施することで、漏電のリスクや漏電時の感電リスクを軽減できます。
自宅に合った対策で、ブレーカーが落ちるのを防ぎましょう!
使用しているブレーカーの種類によって、落ちる原因や対策は異なります。
例えば、アンペアブレーカーの場合、契約アンペア数を増やすことでブレーカーが落ちる頻度を減らすことが可能ですが、基本料金が高くなる点に注意が必要です。
漏電ブレーカーの場合は火災や感電のリスクがあるため、早めに電力会社へ連絡して対策を講じることをおすすめします。家の中で快適に過ごすためにも、自宅の状況に応じた適切な対策を行い、ブレーカーが落ちるのを防ぎましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー