更新日: 2024.09.09 その他家計
お湯を沸かすのに「電気ポット」を使っています。電気代が「電気ケトル」よりも高いと聞いたのですが、使用し続けるメリットはあるのでしょうか?
そこで今回は、電気ポットと電気ケトルの電気代を比較してみました。電気ポットのメリットもご紹介しますので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
電気ポットと電気ケトルの電気代を比較
家電メーカーの公式ホームページから、電気ポットと電気ケトルの電気代を調べてみたところ、以下の内容が分かりました。
【電気ポット】
電気ポットの容量別の年間電気代(税込み)の目安は以下の通りです。
・2.2リットル:約5200円
・3.0リットル:約6400円
上記で紹介した電気代の目安は、室温23度で1日の湯沸かしが2回、再沸騰が1回、保温90度で23時間使用した場合の年間(365日)の電気代です。季節や周囲の温度などの条件によっては変動する可能性があります。
【電気ケトル】
電気ケトルの場合、定格消費電力1300ワットでカップ1杯(約140ミリリットル)を室温23度、水温23度の環境で沸かすと約60秒かかるとのことです。これを基に、電力料金単価を31円/キロワットアワーとして、1回ごとの電気代を算出してみると以下の通りです。
・1300ワット÷1000×(1/60)×31円=約0.67円
家族構成などによって使用頻度は異なりますが、例えば1日1回お湯を沸かすと仮定した場合の年間電気代は約244.6円、1日10回使うと約2446円です。
しかし、両者は使い方が異なるため、どちらの方が電気代が高くつくかは一概にいえません。少人数の家族で1日にお湯を沸かす回数が少なければ電気ケトルの方が経済的ですが、お湯を沸かす機会が多い家庭では電気ポットの方が使い勝手がよくて効率的である場合も考えられます。
電気ケトルに買い替える前に! 電気ポットのメリットとは?
コンパクトで軽量な電気ケトルに買い替えることを検討している方もいるでしょう。しかし、電気ポットにもメリットがあるため、買い替えの前に本当に電気ポットが必要ないのかを確認することは大切です。電気ポットのおもなメリットには以下のようなものがあります。
・容量が多い
電気ポットは容量が多く、たくさんの水を一気に沸かせるメリットがあります。カップ麺を数人分作るなど、大量のお湯が必要な場合は電気ポットの方が効率的です。
・長時間保温できる
長時間保温できるためお湯が必要なときにすぐに使用できることも大きなメリットです。基本的に都度お湯を沸かす必要のある電気ケトルと比較して、利便性に優れているといえるでしょう。
・一定温度で保温する機能が搭載されたものもある
70度や90度など、一定温度で保温する機能が搭載されたものを選べば、用途に合わせて使い分けられます。また沸騰させずに設定温度まで沸かす機能があるものであれば時短・節電にもつながります。
電気ポットの電気代を節約する方法
電気ポットを使い続ける場合は、以下のような方法で電気代の節約に努めるとよいでしょう。
・長時間の保温を避ける
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」では、電気ポットを長時間使用しないときにプラグを抜くことがすすめられています。
電気ポットに満タンの水2.2リットルを入れて沸騰させ、1.2リットルを使用してから6時間保温状態にした場合と、プラグを抜いて保温せず使用するときに再沸騰させる場合を比較すると、年間で電気代を約3330円節約できるとのことです。お湯を沸かす時間を短縮したい場合は、低めの温度に設定して保温し、必要時にその都度沸騰させるとよいでしょう。
・用途に適した電気ポットを選ぶ
電気ポットは容量に応じて電気代がかかるため、家族構成や使用頻度に合わせて適切な容量のものを選ぶことで、電気代の節約につながります。断熱の強化によりお湯を冷めにくくして、保温時の消費電力量を従来よりも大幅に減らした省エネタイプの製品もあります。
電気ポットと電気ケトルは使い方が異なるため電気代を一概には比較できない! 容量や長時間保温は電気ポットにメリットあり
電気ポットの電気代は、容量に応じて年間約5200円~6400円、電気ケトルは140ミリリットルの水を沸かすのに1回あたり約0.67円かかるケースがあることが分かりました。両者は使い方が異なるため、電気代の比較は一概にできませんが、少人数の家族や使用回数が少ない場合は電気ケトルの方が経済的かもしれません。
しかし、電気ポットには容量・保温機能などの点でメリットがあるため、買い替えを検討している場合は、本当に電気ポットが必要ないかを確認するとよいでしょう。電気代が気になる場合は、長時間の保温を避けたり、用途に適した電気ポットを選んだりすることで節約につなげられます。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 電気ポット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー