更新日: 2024.09.08 家計の見直し
夜間はエアコンを切り、扇風機に頼るという母。エアコンと扇風機で1ヶ月の電気代はどれだけ違うのでしょうか?
今回は、エアコンと扇風機の電気代を計算し比較します。より効率的に部屋の空気を涼しくする方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンを使用した場合にかかる電気代
エアコンを夜間8時間、1ヶ月使用した場合の電気代を計算します。計算式は以下の通りです。
消費電力(ワット)÷1000×使用時間(時間)×料金単価(円/キロワットアワー)
エアコン(6畳対応)の冷房機能を使用した場合にかかる消費電力を約420ワットとして、この消費電力を基に電気代を計算します。なお、電気料金の目安単価を公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーとします。
上記の計算式に当てはめると、1日8時間使用した場合の電気代は約104円です。1ヶ月を30日と仮定すると電気代は約3120円となります。
扇風機を使用した場合にかかる電気代
扇風機を使用した場合にかかる消費電力を約22ワットとします。エアコンと同様に夜間8時間使用した場合の電気代を計算すると1日当たり約5.5円となります。よって1ヶ月あたりの電気代は約165円です。
なお、エアコンと扇風機の消費電力は、製造会社や製品、機能によって大きく異なります。電気単価も変動があるので、参考程度にしてください。
エアコンと扇風機の電気代の差はどれくらい?
以上を踏まえて、エアコンと扇風機における電気代の差を表1で比較してみましょう。
表1
1日8時間当たりの電気代 | 1ヶ月当たりの電気代 | |
---|---|---|
エアコン | 約104円 | 約3120円 |
扇風機 | 約5.5円 | 約165円 |
差額 | 約98.5円 | 約2955円 |
※筆者作成
1ヶ月当たりのエアコンと扇風機の電気代の差は約2955円となり、エアコンよりも扇風機を使う方が電気代の節約につながることが分かります。
扇風機のみを使用するリスク
エアコンと扇風機の電気代を比較すると、扇風機の方が安く、節約につながることが分かりました。しかし、猛暑が続く夏の高温多湿の室内で扇風機のみに頼ることには危険が伴います。
特に高齢者にとっては熱中症などのリスクを高め、最悪の場合は命を落とす可能性もあるでしょう。こまめに水分・塩分補給をしたり、冷やしタオルを首に巻いたりするなど暑さ対策をし、無理をせずエアコンを使用することも重要です。
エアコンの電気代の節約には扇風機との併用がおすすめ
エアコンを使用する際には、扇風機と併用することで電気代を節約できる可能性があります。使用方法としては、扇風機をエアコンの風下に置き、エアコンと向かい合うようにします。
そうすることで、部屋の空気が循環し、冷却効率を高められるため、設定温度を上げられるかもしれません。エアコンの消費電力は、冷房時の設定温度を1度高くすると約13%削減できるようです。消費電力がおさえられれば、電気代の節約につなげられます。
エアコンと扇風機の電気代の差は約2955円|扇風機のみの使用は熱中症のリスクを高める可能性も
エアコンと扇風機の電気代を比較すると、扇風機の方が安く、節約につながることが分かりました。その差は1ヶ月で約2955円となっています。
しかし、健康面を考慮すると扇風機のみの使用は熱中症などのリスクを伴い危険です。エアコンと扇風機を併用してより効率的に涼しくする方法を試すなど、無理のない範囲で電気代を節約して暑い夏を乗り切りましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
今治市 家庭でできる節電ポイント 室内温度を適温に保つようにしましょう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー