更新日: 2024.10.04 その他家計
職場の昼食に「コンビニ」でサラダを買っています。コスパがいいなら「野菜ジュース」に代えたいのですが、野菜と同じ栄養がとれるのでしょうか? できるだけ節約したいです
しかし、本当にサラダと同じ栄養素を取ることができるのでしょうか? 本記事では、野菜ジュースとサラダのコストと栄養面について検証し、野菜ジュースを取り入れる際の注意点を解説します。
目次
コンビニのサラダを野菜ジュースに替えると年間いくら浮く?
例えば、毎日ドレッシングを合わせて250円のサラダを120円の野菜ジュースに置き換えることを考えましょう。節約できる金額は1日で130円、1ヶ月(20日と考える)で2600円、1年で3万1200円と驚くべき金額です。
家計の節約と考えると、野菜ジュースは非常にコストパフォーマンスが良いことが分かります。
野菜ジュースの栄養は十分?
野菜ジュースには、主にビタミンAやβ-カロテン、カリウム、カルシウム、ビタミンE、リコピンなどの栄養素が含まれています。中でもβ-カロテンやリコピンは、サラダなどの生野菜より野菜ジュースのほうが効率的に取れると言われている栄養素です。
β-カロテンやリコピンには抗酸化作用があるため、動脈硬化、免疫の低下、がんや老化を防ぐ効果があります。また、β-カロテンは必要なときにビタミンAに変換されて免疫機能を正常に保ち、視力を維持する働きもあるため、野菜ジュースという選択は一見悪くないように思えるでしょう。
ただし、野菜ジュースだけでは必要な栄養素を全て補うことはできません。ビタミンCや食物繊維は、ジュースの加工過程で失われやすく、市販の野菜ジュースではサラダに比べて取りにくい栄養素と言われています。
ビタミンCには免疫力を高める効果があり、食物繊維は腸内環境を整えるために必要です。これらの栄養素が不足しがちなのが野菜ジュースの弱点です。
野菜ジュースで取りにくい栄養素はほかの食事で補う
どうしてもサラダから野菜ジュースに置き換えたい場合は、ビタミンCや食物繊維などをほかの食事から意識的に摂取することが大切です。
食べやすくビタミンCが豊富な野菜として、パプリカやブロッコリー、じゃがいもなどが挙げられます。
ビタミンCは水に溶けやすく流れてしまう性質があるため、水でゆでるのではなく、焼いたり電子レンジで加熱したりするなど、工夫することでより効率的にビタミンCを摂取できます。
またキウイ、イチゴなどの果物は加熱の必要がなく、効率よくビタミンCが取れるという点でおすすめです。
食物繊維は豆類、野菜類、果実類、きのこ類、藻類などに多く含まれます。ごぼう、さつまいも、しいたけ、ひじき、かぼちゃ、ブロッコリーなどを意識的に食べると良いでしょう。
また、主食を玄米ごはんや麦ごはん、全粒小麦パンなどに代えるのも効果的です。
野菜ジュースはサラダの代わりにならない 足りない栄養は意識的に取ろう
結論として、野菜ジュースは栄養補給の一部として役立ちますし、節約にもつながりますが、サラダの完全な代わりにはなりません。
とはいえ、外食や弁当で野菜をしっかり取るのもなかなか難しいという事情もあるでしょう。経済的な面を考慮すれば、昼は野菜ジュースで済ませて、ほかの食事で足りない栄養素を摂取するのも1つの考えです。
野菜ジュースでは、特にビタミンCや食物繊維といった重要な栄養素が不足しがちになります。野菜ジュースを取り入れる際にはほかの食事でしっかりと補う必要があることを理解し、日々の食生活を考えるようにしましょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士