2000年から2024年で、「夏の平均気温」はどれだけ上がりましたか? 来年以降「エアコン代」は出し惜しみしない方がよいでしょうか…。
配信日: 2024.10.02
そのため、エアコンの使用を極力抑えるべきか、あるいはエアコンにかかる電気代を出し惜しみせずに快適さを優先するべきか、悩むこともあるでしょう。今回は、2000年から2024年の間で夏の平均気温がどれほど上がったのか、エアコンを上手に使って節約する方法について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2000年から2024年までに夏の気温はどれくらい変わった?
気象庁のデータによると、東京都における8月の平均気温は2000年が28.3度、29.4度でした。この数値は2010年8月の29.6度に次いで高く、7月の平均気温は2023年、2024年と過去最高気温を記録しています。極端に気温が上がっているわけではありませんが、少しずつ上昇していることが分かります。
2024年には三重県桑名市と栃木県佐野市で平均気温40度を超えました。なお、観測史上最高の平均気温は、2020年8月17日の静岡県浜松市の41.1度です。
100年前はもっと低かった
100年前の1924年は、東京の8月の平均気温は26.2度でした。2024年の29.6度と比較すると、3.4度も違います。なお、東京の平均気温は1993年8月の24.8度を最後に、同月比で26.0度を下回った年は一度もありません。一方で、100年前の平均気温は25度台の年が多く、ここ100年で平均気温が上がっているのは間違いないでしょう。
平均気温が上がり続けている原因
平均気温が上昇している原因は「地球温暖化現象」であることが世間一般の認識ですが、その影響はわずか0.2度だそうです。気温の上昇に関わっている要因はほかにもあるというのが通説です。主な要因として、以下の2点が挙げられます。
自然変動
気圧配置の変化と大気の流れにより、平均気温が上昇しているといわれています。地球全体には常に熱い空気と冷たい空気が流れに沿って変化しており、年平均でプラスマイナス2度程度変化してもおかしくないそうです。
都市化
ここ数十年で全国的にコンクリートやアスファルトの割合が増えており、地表の温度が上昇するヒートアイランド現象が発生していることも平均気温上昇の要因です。
水田の減少や建物が乱立することで、1度程度気温が上昇することもあるそうです。都市部では夜間の気温が下がりにくくなり、日中だけでなく夜間もエアコンが必要になるケースが増えています。
エアコンの使用で節約する方法
エアコンの電気代は、使い方次第で節約しながら部屋を涼しくできます。ここからは、快適な室内環境を保ちながらエアコンの電気代を抑える方法を紹介します。
設定温度を変えずにつけっぱなしにする
エアコンの使用で電気代が高くなる瞬間は、設定温度を変えたときとスイッチを付けたときといわれています。エアコンで節電するなら、最初の設定温度のまま連続運転するのが効果的です。
「今の温度だと暑いから設定温度を下げよう」「ちょっとだけ買い物に行くからエアコンを切っておこう」といった行為は、かえって電気代を上げてしまいます。
日光を遮る
日光が入りやすい部屋なら、カーテンを閉めるかレースカーテンのみにして、できるだけ日光が部屋に入らないようにしましょう。窓から入る日差しを遮ることで、室内の温度上昇を防げます。室内の温度が上がると、それだけエアコンがフル稼働する時間が増えるため、電気代が余計にかかってしまいます。
室外機は日除けする
エアコンの室外機が直射日光にさらされると、稼働効率が低下し消費電力が増加します。室外機の上に日除けを設置したり、風通しのよい場所に再設置したりすることで、ムダな電力消費を抑えられるでしょう。
エアコンの電気代は簡単に節約できる
近年は夏の平均気温が上がっていますが、エアコンの電気代は出し惜しみすることなく、エアコンを適切に使いながら快適さと節約を両立させることが求められます。エアコンの連続運転を意識したり、室外機を遮光したりなど、少し気を配るだけでも電気代の節約は可能です。
出典
気象庁 観測開始からの毎月の値
気象庁 歴代全国ランキング
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー