電気代の値上げをきっかけに「夜間のエアコン使用禁止令」を出した妻…実際、毎日9時間しないだけで1ヶ月の電気代はどれくらい浮くのでしょうか?
配信日: 2024.10.01
しかしエアコンのつけっぱなしで気になることといえば、電気代でしょう。電気代の値上げにともない、エアコンの使い方を見直す家庭も多いかもしれません。例えば、少し外気温が下がる夜間だけエアコンの電源を切ると、どのくらい電気代を節約できるのか気になるところです。
本記事では、エアコンの電気代を計算する方法や、毎日夜間に9時間エアコンの電源を切った場合の節約効果を伝えるとともに、エアコンの節電方法についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンの電気代を計算するには?
エアコンの電気代は、消費電力によって変わります。消費電力は製品によって異なるため、説明書やカタログに記載されているものを確認しておきましょう。
エアコンを1時間使用したときにかかる電気代を、「消費電力(キロワット)×電気料金単価/キロワットアワー」で計算していきます。説明書やカタログに、単位が「ワット」で記載されている場合は「キロワット」に変換して計算してください。
また、電気料金単価については、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安単価としている、「31円/キロワットアワー」を使用します。
例えば、冷房時の消費電力が515ワットのエアコンを1時間使用した場合の電気代は「0.515キロワット×31円/キロワットアワー=15.965円」です。1時間あたり約16円の電気代がかかるとして、24時間つけっぱなしにした場合は約384円、これを1ヶ月間(30日)続けると約1万1520円かかることになります。
毎日9時間エアコンの電源を切った場合の節約効果
では、毎日夜間の9時間だけエアコンの電源を切った場合、1ヶ月の電気代をどのくらい節約できるのかを計算してみましょう。
エアコンは適用畳数によって消費電力が異なるため、ある製品を例に挙げ、6畳・8畳・10畳・12畳用それぞれ1時間あたりの電気代と、24時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月(30日間)の電気代、そして、1日に9時間電源を切った場合の1ヶ月(30日間)の電気代を表1にまとめました。
表1
エアコンの適用畳数 | 冷房時の消費電力 (ワット) |
1時間使用した場合の電気代 | 24時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代 | 1日のうち9時間使用しない場合の1ヶ月の電気代 |
---|---|---|---|---|
6畳 | 425 | 約13円 | 約9360円 | 約5850円 |
8畳 | 500 | 15.5円 | 約1万1160円 | 約6975円 |
10畳 | 515 | 約16円 | 約1万1520円 | 約7200円 |
12畳 | 825 | 約26円 | 約1万8720円 | 約1万1700円 |
※筆者作成
表1より、毎日夜間に9時間エアコンの電源を切った場合の1ヶ月の電気代は、24時間つけっぱなしに比べると3500~7000円ほど安くなる可能性があります。
エアコンの電気代を節約する方法
夜間にエアコンの電源を切っても思ったほど節約効果を得られない場合は、以下の方法を試してみるとよいでしょう。
・風量を自動設定にする
・設定温度を上げる
・室外機に直射日光が当たらないようにする
・こまめにフィルターを掃除する
・サーキュレーターを併用して空気を循環させる
・電気料金プランを見直す
経済産業省資源エネルギー庁によると、フィルターが目詰まりを起こしているエアコン(2.2キロワット)とフィルターを清掃した場合とを比較すると、年間で約990円の節約になるようです。
夜間9時間エアコンを切るようにすると、1ヶ月の電気代が3500~7000円ほど節約できる可能性がある
電気代の値上げにより、エアコンの電気代が今までよりも気になる、という人も多いかもしれません。今回の事例のように、「夜間のエアコン使用をやめて節約したい」と考えるケースもあるでしょう。
夜間の9時間にエアコンの電源を切ると、24時間つけっぱなしにした場合と比較して、1ヶ月の電気代が3500円~7000円ほど安くなる可能性があります。
「もっと節約したい」という場合は、エアコンの設定方法を工夫したりサーキュレーターを併用したりして、節約効果を高められないか試してみてください。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー