更新日: 2024.10.09 その他家計
「形状記憶シャツ」ならアイロン不要?今までアイロンにかかっていた電気代はどれだけ節約できる?
もし、今着ているワイシャツをノンアイロンの形状記憶シャツに替えた場合、電気代はどれくらい節約できるのでしょうか。形状記憶シャツと一般的なワイシャツの販売価格の差や、アイロンの電気代を節約する方法についてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
1日10分アイロンを使用した場合の1ヶ月の電気代は?
アイロンの電気代は「消費電力(キロワット)×使用時間(アワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で計算します。
今回、電気料金単価は「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が目安単価としている31円/キロワットアワーを使用しました。
消費電力は製品によって異なるため、カタログなどで確認が必要です。例えば、消費電力1000ワットのスチームアイロンを10分使用した場合の電気代だと、10分を60分で割って約0.17時間とし「1.0キロワット×0.17時間×31円/キロワットアワー=5.27円」となります。
1日約5.3円の電気代がかかることになるため、1ヶ月のうち平日(20日と仮定)のみ着用するワイシャツにアイロンをかけるとすると、約5.3円×20日=約106円の計算です。
アイロンなしの形状記憶シャツなら節約につながる?
上記の電気代を踏まえたうえで、形状記憶シャツと一般的なワイシャツの価格を比較し、どのくらいの節約になるのか計算してみましょう。
例えば、アイロン不要のシャツ1枚5980円(税込み)を5枚購入し、アイロンをかけずに着用する場合と、一般的なワイシャツ1枚3190円(税込み)を5枚購入して平日に10分アイロンをかけて着用した場合で比較してみます。
・形状記憶シャツ:5980円×5枚=2万9900円
・一般的なワイシャツ:3190円×5枚=1万5950円+アイロンの電気代1ヶ月(平日)約106円=約1万6056円
上記のように、平日に1日10分ずつアイロンをかけても、一般的なワイシャツの方が1ヶ月に1万3000円以上安く済む場合もあるようです。
また、ワイシャツの寿命は1~2年ほどといわれています。一般的なワイシャツを2年間着用したと考えると「3190円×5枚+アイロンの電気代2年分(約106円×24ヶ月=約2544円)」となり、2年で1万8000円以上の費用がかかります。それでも、形状記憶シャツを5枚購入してアイロンをかけない場合の方が1万円以上高くなる計算です。
ただし、形状記憶シャツにすることで家事の時短にはつながるはずなので、アイロンがけを負担に感じている場合は検討してみてもいいかもしれません。
アイロンの電気代を節約する方法
アイロンにかかる電気代を少しでも節約するためには、毎日アイロンをかけるよりも、数日に1回など、ある程度たまってからまとめてかける方が節電につながりやすいでしょう。アイロンは電源を入れてから温度が上昇するまでの間に最も消費電力が高くなるため、こまめに使用するとその分、電気代が高くなってしまいます。
また、アイロンをかける時間を少しでも短くするために、干す際にしわをよく伸ばしておくことも大切です。そのほか、必要であれば契約している電気料金プランを見直すなどして、節約できる方法を考えてみるといいでしょう。
ノンアイロンの形状記憶シャツならアイロンの電気代月100円以上を節約できる場合もある
ワイシャツを着用して出勤する人などは、平日は毎日アイロンをかけている場合もあるでしょう。1日10分アイロンをかけた場合、1ヶ月にすると100円以上の電気代がかかる可能性があります。
ノンアイロンの形状記憶シャツならアイロンをかけなくてもいい場合が多いようなので、アイロンの電気代にかかっていた月100円以上を節約できるかもしれません。ただし、形状記憶シャツの方が一般的なワイシャツよりも販売価格が高い場合が多いため、電気代は節約できても全体的に見るとどちらがお得かは状況にもよるでしょう。
アイロンをかけずに済むようになることで家事の時短にはつながるはずなので、どちらを選択すべきか考えてみることをおすすめします。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー