更新日: 2024.10.09 その他家計
夫が毎週末「ラーメンが食べたい」と外食します。「これが楽しみ」とのことですが、自宅のラーメンではダメなのでしょうか? 健康面が心配です…
本記事では、外で食べるラーメンと自宅で作るラーメンを、栄養面やコストの観点から比較し、健康に配慮しながらラーメンを楽しむための工夫も紹介します。
外食ラーメンと家ラーメンの栄養・コスパ比較
ラーメンは家でも手軽に作れますが、栄養面やコスト面では外食のラーメンとどう違うのでしょうか。具体的に比較してみましょう。
栄養面の違い
まず、カロリーについて見てみましょう。外食ラーメンは、お店にもよりますが一般的にはスープに脂質や塩分が多く、カロリーも高めです。特に、こってり系のラーメンは一杯で1000キロカロリーを超えることもあります。
特に注意したいのが塩分量です。推奨される1日の塩分量は、男性は7.5グラム未満、女性は6.5グラム未満ですが、ラーメンには6グラム~9グラムほど入っている場合が多いのです。つまり、ラーメン1食で1日に摂取する塩分の量を越えてしまう可能性もあるのです。
一方、自宅でラーメンを作れば、カロリーや塩分を調整したスープや野菜たっぷりのトッピングが可能なので、栄養バランスを考えた一杯にすることができるでしょう。
とはいえ、炭水化物、脂質、タンパク質の必要栄養素はそろっているため、栄養がないわけではなく、前後の食事でバランスを取るなどの工夫をすると良いかもしれません。
コスパの違い
外食ラーメンの価格は一般的に700~1000円ほどです。煮卵やチャーシューなどのトッピングをつけると、1000円~1300円ほどになります。
一方、自宅で作る場合は、中華麺なら1食(100グラム)あたり60~100円程度です。スープは中華だしやしょうゆ等を使えるため、家計を考えると、断然自宅で作ったほうが経済的と言えます。
しかし、ラーメンが好きな人にとっては、店でしか味わえない独特のうま味や、プロが作った一杯の完成度、さらにお店の雰囲気が特別な魅力なのかもしれません。
外食ラーメンの魅力とは?
外食ラーメンは、塩、しょうゆ、みそなど豊富なメニューがあり、その日の気分に合わせて選べる楽しさがあります。さらに、家では再現できないこだわりのスープや麺を味わえるのも大きな魅力です。プロの調理風景を目の前で見ることができるのも、特別な体験といえるでしょう。
また、ラーメン屋に行く目的は、ただ「食べる」だけではないのかもしれません。特に忙しい会社員にとって、週末に外で食べるラーメンは、日常から離れてリフレッシュできる時間でもあるのではないでしょうか。
日常からの逃避や、自分へのご褒美として楽しむ人も多いのでしょう。
健康的にラーメンを楽しむには?
それでも、健康面が心配という人もいるでしょう。確かに、ラーメンを毎週食べ続けると、体に負担をかける可能性がありますが、いくつかの工夫を取り入れることで、健康を維持しながらラーメンを楽しむことができます。
スープを飲みすぎない
スープには多くの塩分が含まれているため、全部飲まないようにしましょう。3分の1から半分程度にとどめることで、塩分摂取量を効果的に抑えられます。
トッピングは野菜中心に
チャーシューなどの高カロリーなトッピングは避け、メンマ、のり、煮卵などを選ぶようにしましょう。ラーメンの種類も、みそなどの濃厚な味よりも、しょうゆや塩味など、カロリーが低めのものを選ぶと良いでしょう。
頻度をコントロールする
毎週ではなく、隔週にするなど間隔をあけることをおすすめします。ラーメン屋にいかない週は、家で手作りラーメンを楽しむのも良い方法です。
日常の食事にも気を配る
ラーメン以外の食事で、バランスの良い栄養を取るように心がけましょう。ラーメンを食べる日は低脂質で塩分控えめな食事をするようにコントロールをすることで、外食のラーメンを思い切り楽しむことができます。
ラーメンが大好きな人にとって、完全にやめることは難しいでしょう。適度に工夫して、大好きなラーメンを楽しみつつ、健康的な生活を送ってください。
出典
厚生労働省 日本における食塩摂取量の現状と減塩推進への課題
執筆者:渡邉志帆
FP2級