更新日: 2024.10.09 その他家計
70歳一人暮らしで自炊していますが、食材が余ってしまいます…。スーパーの「総菜」に頼った方がいいでしょうか?
しかし、一人暮らしでの自炊では食材を使い切れず、余らせてしまうことも少なくありません。高齢者であれば一度の食事量が少なくなりがちなため、より食材を余らせやすいといえます。
これでは節約になっているとはいえず、無駄を生まないためにもスーパーなどの総菜の利用を検討する方もいるかもしれません。
そこで、本記事では自炊をしても食材を余らせてしまう場合において、スーパーの総菜に頼る選択肢について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自炊が節約にならないケース
単純に自炊だけしていても、取り組み方次第では節約になっていないケースがあります。一人暮らしの場合は特に、外食や中食の方が自炊よりも安上がりになる場合も少なくありません。
なお、厚生労働省のe-ヘルスネットによると、中食とは総菜やデリバリーなどを利用し、調理・加工されたものを購入して食べる形態の食事を指します。以下に、自炊が節約にならないケースの原因をまとめました。
・一食単位で食材を購入し、割高になっている
・食材が余り、廃棄している
・旬の時期を考えず、割高な食材を購入している
・時間と手間がかかり過ぎている
・食材だけに注目し過ぎて、調味料のコストを計算していない
食材の買い方ひとつで食費は大きく抑えられますが、裏を返せば節約にならない原因にもなりかねません。
例えば、一食分で使うキャベツの量は4分の1だったとしても、毎回4分の1カットのキャベツを購入するのは割高です。とあるネットスーパーでは、キャベツ4分の1個の価格は税込み約64円でした。
一方でキャベツ1玉分の価格は税込み約214円です。4分の1カットのキャベツを4回購入した場合約256円となり、1玉購入するよりも約42円割高となります。そのため、1玉を購入して保存しながら使用した方が、一食分の食費を抑えられることが分かります。
ただし、食材を購入し過ぎて廃棄してしまっては本末転倒です。食材の廃棄は食費を捨てることと同義だからです。
食材は使い切れずに廃棄してしまう、しかし一食分の食材を購入して自炊するのは割高となれば、むしろ自炊をせずに総菜などを購入した方が食費を抑えられるかもしれません。
節約効果の高い自炊方法
以下に節約効果の高い自炊方法をまとめました。
・作り置きをして、時間や手間を省く
・食材を正しく、時には冷凍保存して無駄にしない
・スーパーなどの特売り情報をチェックし、お得な食材を購入する
・献立をあらかじめ決めて、無駄遣いをしない
・買い物に行く回数を極力減らす
食材を長持ちさせる保存方法を心がけ、無駄にしないことがまずは大切です。食材としては保存期間が短くても、調理することで保存期間が延びる場合もあります。一度の自炊で数日分の料理を作れば、自炊の時間を短縮できると共に手間も省けます。
食材の有効活用だけでなく、自炊において余計なお金を使わないことも大切です。買い物に行く頻度を1週間に1回にするなど、回数を減らすことで無駄遣いをしてしまう機会を減らせます。購入した食材で数日分の食事を賄おうとするため、必然的に食材を無駄なく使うことにもつながるでしょう。
自炊がもたらす効果
自炊には節約以外にも、さまざまな効果があります。支出を抑えること以外にも目を向けることで、自炊に対する向き合い方が変わるでしょう。以下に自炊がもたらす、節約以外の効果やメリットをまとめました。
・健康的な食事を実現できる
・好きなものが食べられる
・趣味になる
外食や中食よりも、自炊の方が栄養バランスや健康に配慮した食事を実現しやすいでしょう。健康はお金に替えられないほどの価値があり、年齢を重ねるほどその価値は高まるといえます。
趣味になるとこだわりが生まれ、時にはお金がかかる可能性もありますが、生きがいや日常生活の楽しみになるかもしれません。取り組み方次第で、自炊は節約以上の価値をもたらしてくれるでしょう。
総菜を利用するのも選択肢のひとつ
自炊の目的が食費の節約であり、自炊をしても食材が余って理想の節約効果が望めない場合は、総菜に頼って食事をすることも選択肢のひとつになるでしょう。あくまで自炊をすることが目的ではなく、食費を節約することが目的だからです。総菜に頼った方が節約になるのであれば、無理に自炊をする必要もないでしょう。
しかし、自炊による節約効果や効率性は慣れも関係するため、試行錯誤しながら取り組んでいけば、いずれ節約効果のある自炊ができる可能性はあります。自炊をした場合と総菜を利用した場合の食費を比較するなどして、現状を把握したうえで判断するのがよいでしょう。
出典
厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供] 中食の選び方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー