更新日: 2024.10.09 その他家計

電気・ガス代は「8~10月分」に料金補助が! 毎日「エアコン」をリビングと寝室でつけっぱなしですが、光熱費はどれだけ抑えられるのでしょうか?

電気・ガス代は「8~10月分」に料金補助が! 毎日「エアコン」をリビングと寝室でつけっぱなしですが、光熱費はどれだけ抑えられるのでしょうか?
2024年6月後半に発表された「酷暑乗り切り緊急支援」は、8月からの3ヶ月分の電気・ガス代の補助が行われるものです。実際に支払うのは9月、10月、11月のため「自分はどのくらい値引きされるのか」気になる人も多いかもしれません。本記事では、毎日エアコンを「リビングは24時間・寝室は8時間」つけっぱなしにしているケースを想定します。
 
この場合、光熱費はどのくらい抑えられるのでしょうか。なお、今回はエアコン使用のため電気代のみとし、ガス代については考慮しないものとします。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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酷暑乗り切り緊急支援とは?

2024年6月に政権が打ち出した施策で「8月、9月、10月(9月、10月、11月検針分)」について使用量に応じた料金値引きを受けられるものです。期間によって値引き単価が異なり、以下のようになっています。


●8月使用分(9月検針分):(低圧)4.0円/キロワットアワー、(高圧)2.0円/キロワットアワー
●9月使用分(10月検針分):(低圧)4.0円/キロワットアワー、(高圧)2.0円/キロワットアワー
●10月使用分(11月検針分):(低圧)2.5円/キロワットアワー、(高圧)1.3円/キロワットアワー

最後の10月使用分は値引き単価が低くなっています。あくまで「酷暑乗り切り緊急支援」のため、平均的に涼しい日も増える10月は補助が少なくなったのかもしれません。
 
電圧には低圧と高圧がありますが、家庭は低圧、企業などは高圧を利用するのが一般的です。そのため、今回は低圧電力の内容をもとにシミュレーションしてみます。
 
 

エアコンを使うと電気代は月額いくらかかる?

例えば、それぞれ消費電力800ワットのエアコンを1日「リビング24時間、寝室8時間」つけっぱなしの条件で使うと、具体的に電気代はいくらかかるのでしょうか。
 
1時間あたりの電気代は、「消費電力 (キロワット ) × 電力料金単価 ( 円 ) × 1 ( 時間 )」で計算できます。電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に改定した「31円」が目安とされています。
 
これらの内容を先ほどの条件に当てはめると、1日あたりの電気代はリビングが595.2円、寝室は198.4円となります。1ヶ月(30日とします)同じ条件で使い続けると、リビングは1万7856円、寝室は5952円かかります。合計すると2万3808円となり、決して無視できない金額となることが分かります。
 

補助適用で電気代は抑えられる?

酷暑乗り切り緊急支援による割引金額を明確にするためには、使用電力量を表す単位である「キロワットアワー」の理解が欠かせません。「キロワットアワー」は瞬時に使用される電力を表す「キロワット」に時間をかけたものです。
 
800ワットのエアコンを24時間つけっぱなしにすると1日あたり19.2キロワットアワー(1ヶ月576キロワットアワー)、8時間の場合は1日あたり6.4キロワットアワー(1ヶ月192キロワットアワー)となり、合わせて768キロワットアワー使用している計算です。
 
酷暑乗り切り緊急支援の内容に当てはめると、今年の8月と9月使用分は3072円、10月使用分は1920円値引きされます。実際の金額はエアコンの使用状況や生活環境などによって変化することがあります。
 

まとめ

本記事では、リビングと寝室で2台エアコンを稼働させる場合、酷暑乗り切り緊急支援によってどのくらい恩恵を受けられるのか解説しました。
 
値引き金額についての評価は人それぞれなので一概にはいえませんが、電気代やガス代は日々の生活には欠かせないものなので、少しでも価格が下がるのはうれしいですね。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
経済産業省 2024年8月、9月及び10月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可を行いました
ダイキン 1時間あたりの電気代の目安(ルームエアコン)
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくあるQ&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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