外気温が低かったのに「26度設定」でエアコンをつけていました。4時間つけっぱなしだと「電気代」はどのくらいかかりますか?
配信日: 2024.09.26 更新日: 2024.10.09
今回はエアコンの電気代に関係する要素や、4時間つけっぱなしにしていた場合の電気代目安を実際に計算してご紹介します。あわせて、電気代を節約する方法もまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンの電気代はどのような要素が関係して決まる?
エアコンの利用にかかる電気代は、設定温度と外気温、使用時間などによって決まるとされています。一般的には設定温度と外気温の差が開くほど電気代が高くなるとされており、同じ設定温度であったとしても、外の気温が高い日だと電気代も高額になりやすいと考えられるでしょう。
これは外気温が高くなるにつれて、部屋が冷えにくくなることが関係します。一般的にエアコンの冷房能力は周囲の環境によって変化すると考えられており、外気温が大きく上がると部屋の温度は下がりにくくなるようです。
なお、冷房時の設定温度を1度上げると、約13%の消費電力量削減につながると環境省より発表されています。もしエアコンの電気代が気になるようであれば、26度設定から27度設定に変更すると、電気代の節約が期待できるでしょう。
4時間エアコンをつけていた場合の電気代目安は?
今回は冷房使用時の消費電力が425ワットのエアコンを4時間稼働させた場合の電気代を計算しました。
まず電気代を計算する場合、「消費電力(キロワット)×時間×電気料金単価」に当てはめる必要があります。ワットからキロワットに変換する場合は、元の数値を1000分の1にすれば問題ありません。
今回のケースでは東京電力エナジーパートナー株式会社が提供する従量電灯Bの電気料金単価を計算式に当てはめます。この場合、「425ワット÷1000×4時間×29.8円」となり、約50.7円が電気代として発生すると考えられるでしょう。
なお、外気温との差によって金額差がどのくらい生まれるかは明確にされていません。ただし、外気温との差が開けばエアコンの冷房能力は低下し、部屋の温度が設定温度に達するまでの時間もかかります。結果として消費電力が増え、電気代が高くなる可能性があるでしょう。
ただし、前述の通り、設定温度を1度上げると約13%の消費電力量削減につながるとされています。今回のケースでいうと、同じワット数のエアコンで1度設定温度を上げた場合、4時間で6円程度の節約効果を期待できるでしょう。
このことを理解したうえで、エアコンを使用する際は電気代に注意してみてください。
電気代を節約する方法
電気代を節約する方法にはさまざまなものがありますが、その中でも代表的な方法は以下の3つです。
・自動運転モードを活用する
・エアコンをこまめに切らない
・扇風機やサーキュレーターを併用する
自動運転モードを活用すれば、省エネに配慮しつつ、気温や湿度などを最適な状態に整える効果を期待できます。最新モデルであれば、より高い精度での温度調整が実現できるでしょう。
また、エアコンは室内を設定温度にするまでが最も電力を消費すると考えられています。そのため、短時間の外出などであればこまめに電源を切らず、エアコンをつけっぱなしにするのも節電に効果的といえるでしょう。
扇風機やサーキュレーターを併用すれば、エアコンから出た冷気を部屋の隅々にまで送り届けるのに有効です。ただし、扇風機やサーキュレーターを併用する場合は、これらの電気代がかかることも加味してください。
エアコンを4時間稼働させた場合の電気代は50円前後となる可能性がある
今回の試算結果によると、消費電力425ワットのエアコンを4時間稼働させた場合の電気代は約50.7円となります。ただし、電気代は外気温との差やエアコンの消費電力によって異なることは理解しておきましょう。
状況によっては、今回紹介したよりも安く済むケースもあるでしょう。ここで紹介した金額はあくまでも目安とし、自身が使っているエアコンの電気代がいくらになるのかを計算してみてください。
出典
環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る エアコンの使い方について
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー