更新日: 2024.10.10 その他家計
一人暮らしの息子が「炊飯器のご飯」を3日は保温しているようです。電気代が気になるのですが、保温から冷凍に変えたら毎月どのくらい節約できますか?
今回の事例では「一人暮らしの息子が炊飯器のご飯を3日間くらい保温にしている」ということです。3日間も保温のままにしておいた場合、電気代はいくらになるのか確認しておいた方がよいでしょう。
本記事では、炊飯器で炊いたご飯をすぐ冷凍し食べるときに電子レンジで解凍する場合の電気代と比較するとともに、ご飯を炊く際にかかる電気代の節約方法についてもご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
炊飯器で炊いたご飯を3日間保温にしておく場合の電気代
炊飯器でご飯を保温する際にかかる電気代は「1時間あたりの消費電力量(キロワットアワー)×電力料金単価(円/キロワットアワー)」で求められます。消費電力量とは炊飯器を動かす際に使用する電力のことで「消費電力×使用時間」で算出しています。消費電力は商品によって異なるため、カタログなどで確認しておきましょう。
例えば、1時間あたりの保温時消費電力量が16.5ワットアワーの炊飯器の場合だと、キロワットに変換するために1000で割る必要があるため「16.5ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約0.5円」(電力料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安単価を使用)となります。
保温1時間あたり約0.5円の電気代がかかる計算なので、3日間続けて保温しておくと「約0.5円×72時間=約36円」かかります。
これに、炊飯器でご飯を炊く際にかかる電気代を計算してくわえる必要があります。一回あたりの炊飯時消費電力量が151ワットアワーとすると「151ワットアワー÷1000×31円/キロワットアワー=約4.7円」になるため、3日間の保温にかかる電気代と合計すると約40.7円の電気代がかかる計算です。
ご飯を炊いてから3日間保温し、4日目にまたご飯を炊くと仮定した場合、1ヶ月に10回はご飯を炊くことになります。つまり、1ヶ月に約407円の電気代がかかると考えられるでしょう。
炊飯器で炊いたご飯をすぐ冷凍して食べるときに電子レンジで解凍する場合の電気代
では、炊飯器で炊いたご飯をすぐ冷凍し、食べるときに電子レンジで解凍した場合の電気代を計算してみましょう。
例えば、消費電力1350ワットの電子レンジで冷凍ご飯を2分温めて解凍する場合の電気代は「1350ワット×約0.03時間(2分÷60分)÷1000×31円/キロワットアワー=約1.26円」です。仮に、1日1回電子レンジでご飯を解凍して食べるとすると、3日間で約3.8円の電気代がかかります。これに、炊飯器でご飯を炊く際の電気代約4.7円をプラスすると約8.5円になります。
炊飯器で3日間保温し続けた場合と同様に計算すると、1ヶ月に約85円の電気代がかかる計算です。
ご飯を1日1回食べる場合は、炊飯器で3日間保温し続けるよりも冷凍して電子レンジで解凍する方が、1ヶ月の電気代は300円以上安くなる可能性があります。
ご飯を炊く際の電気代を節約するためのポイントは?
ご飯を炊く際にできるだけ電気代をおさえるためには、少量のご飯をこまめに炊くよりも、まとめて炊いて小分けして冷凍保存する方が節約につながりやすいと考えられます。
また、炊飯器を使わないときはプラグを抜いて待機電力の発生を防ぐことや、保温時間を短くするためにタイマー機能を利用して食べる時間の直前に炊けるようにすることなども効果的です。
古い炊飯器を使っている場合は、買い替えを検討するのもよいかもしれません。最新の炊飯器は消費電力が低いものが多くなってきているため、買い替えることで節約につながることも考えられます。
保温から冷凍に変えるだけで1ヶ月の電気代が300円以上安くなる可能性がある
炊飯器で炊いたご飯をそのまま保温状態にしておくと、余計な電気代がかかってしまいます。
今回の事例のように「3日間保温にしたまま」だと、冷凍して電子レンジで解凍して食べるよりも1ヶ月に300円以上電気代が余分にかかってしまう可能性があります。
電気代を節約するためには、ご飯をまとめ炊きして小分けして冷凍保存した方がよいでしょう。そのほかにもご飯を炊く際の電気代の節約方法はいろいろあるので、チェックしておくことをおすすめします。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー