自分の部屋にこもりがちな息子が「エアコン」をつけっぱなし…。リビングと子ども部屋の2台で「電気代」はいくらかかっていますか?
配信日: 2024.09.17 更新日: 2024.10.10
特に、子ども部屋や寝室など、リビング以外の部屋にもエアコンがついている家だと、2台同時に稼働させる時間帯もあるはずです。その時間が長くなると、より電気代のことが心配になるかもしれません。
本記事では、エアコンを2台同時に使用した場合にかかる電気代について、おすすめの節約方法とともにご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンの電気代を計算するには?
エアコンを1時間使用した際の電気代は「消費電力(キロワット)×電気代単価(円/キロワットアワー)」で計算できます。
消費電力とはエアコンを動かすために必要な電力のことですが、商品によって異なるのでカタログなどで確認しておきましょう。電気代単価については公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている31円/キロワットアワーを使用します。
消費電力825ワットのエアコン(適用畳数12畳)を例にします。825ワットをキロワットに変換すると、0.825キロワットです。「0.825(キロワット)×31(円/キロワットアワー)」となり、1時間あたりの電気代は約26円です。
リビングと子ども部屋で同時にエアコンを使用した場合の1ヶ月の電気代は?
上記で計算した12畳用のエアコンがリビングに設置してあり、さらに子ども部屋に6畳用のエアコンを設置してあるとして、2台分の電気代を計算しましょう。
今回の事例では「自分の部屋にこもりがちな高校生の息子」ということなので、学校から帰宅後、就寝までの4時間エアコンを使用した場合の電気代として考えていきます。
6畳用のエアコンの消費電力を425ワットとすると「0.425(キロワット)×31(円/キロワットアワー)」で、1時間あたりの電気代は約13円です。1日4時間使用した場合の電気代は、約52円になります。
リビングのエアコンも同じく4時間使用したとすると約104円になるため、子ども部屋とあわせると1日のエアコンの電気代は約156円になります。1ヶ月(30日)に換算すると、約4680円です。リビングのみで1日4時間エアコンを使用した場合の電気代が1ヶ月約3120円なので、1500円以上高くなる計算です。
ただし、日中家族が家にいてリビングのエアコンを4時間以上稼働させている場合や、休みの日に子どもが自室でほぼ1日中エアコンをつけているという場合などは、さらに電気代が高くなるでしょう。
エアコンの電気代を節約する方法
高校生の息子さんにできるだけ自分の部屋のエアコンを使わず、リビングで過ごすようにお願いするのは難しいかもしれません。
そのため、2台稼働させていてもできるだけ電気代を節約できるように、対策を考えた方がよいでしょう。エアコンの電気代を節約するには、以下のような方法があげられます。
・フィルターをこまめに掃除する
・室外機に直射日光が当たらないようにする
・風量を自動設定にする
・風が出てくる向きを上向き、または水平方向になるよう調整する
・サーキュレーターを併用して部屋の隅々まで冷たい風が行き渡るようにする
1日に4時間エアコンを2台同時に使用すると1ヶ月に5000円近い電気代がかかる可能性がある
子どもが自分の部屋にいる時間が長いと、子ども部屋にあるエアコンも使用することになるため、電気代が心配になるという人は多いかもしれません。実際に今回の試算では、リビングと子ども部屋のエアコンを1日4時間同時に稼働させた場合、1ヶ月で5000円近い電気代がかかる可能性があることが分かりました。
年頃の子どもだとできるだけリビングで過ごしてもらうことは難しい場合もあるため、2台のエアコンを同時に稼働させていても、できる限り電気代を節約できるよう、対策を考えた方がよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー