更新日: 2024.09.06 その他家計
9月の夜のエアコン。「つけっぱなし」と「自動タイマーオフ」とで電気代はどのくらい変わりますか?
「節約のためにはこまめに電源を切った方がよい」と思う人も多いようですが、逆に、つけっぱなしの方が節約になるという話も聞いたことがあるでしょう。
本記事では、エアコンを一晩中つけっぱなしにした場合と自動タイマーをセットした場合の電気代を比較し、どちらがお得なのかをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エアコンを一晩中つけっぱなしにした場合の電気代
エアコンの1時間あたりの電気代は「消費電力(キロワット)×電気代単価」で計算できます。消費電力は商品によって異なるため、カタログなどに記載されている数値を確認しておきましょう。
例えば、消費電力425ワットのエアコンの場合、キロワットに換算して0.425キロワットとします。電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安単価としている31円/キロワットアワーを使用し「0.425キロワット×31円/キロワットアワー=約13.2円」が1時間あたりの電気代です。
エアコンを一晩中つけっぱなしにした場合の稼働時間を8時間とすると、約105.6円となります。
エアコンを一晩中つけっぱなしにして寝る日が1ヶ月(30日)続いた場合の電気代は、約3168円になります。これは寝ている時間帯のみの電気代なので、日中もエアコンを使用している場合はさらに電気代がかかることになるでしょう。
自動タイマーをセットした場合の電気代
自動タイマーをセットし、寝ている間にエアコンの電源がオフになるようにした場合の電気代も確認しておきましょう。
例えば、上記と同じエアコンを3時間後に電源がオフになるようセットした場合であれば約13.2円×3時間=約39.6円、5時間後に電源がオフになるようセットした場合は約13.2円×5時間=約66円です。
一晩中つけっぱなしにした場合との電気代の差は40~70円程度ですが、1ヶ月で換算すると1000~2000円ほどの節約になるでしょう。
オン・オフを繰り返すならつけっぱなしの方がお得な場合もある
寝ている間にエアコンのタイマーが切れると室温が上がることが予想されるため、寝苦しさを感じて再びエアコンをオンにすることもあるかもしれません。
もし、夜間に何度もオン・オフを繰り返すようであれば、つけっぱなしにした方が電気代が安く済む可能性があります。なぜなら、室内温度とエアコンの設定温度に差があるほど、運転を再開した際に強力な冷房運転が必要になり、消費電力が大きくなるためです。
また、夜間に熱中症を発症するリスクや、暑さでしっかり眠れず疲れが取れない日々を過ごす可能性があることを考えても、熱帯夜の日はエアコンをつけっぱなしにして寝た方が安心でしょう。
つけっぱなしと自動タイマーオフでは月1000~2000円ほど電気代に差が出る可能性がある
夏場は夜寝ている間にエアコンをつけっぱなしにするか、タイマーをセットして自動で電源がオフになるようにするかで迷われる人も多いでしょう。
一晩中エアコンをつけっぱなしにした場合と、3時間や5時間で電源がオフになるようにタイマーをセットした場合では、1ヶ月の電気代に1000~2000円ほどの差が出る可能性があります。
ただし、一晩の間に電源のオン・オフを繰り返すようであれば、つけっぱなしの方が電気代が安く済む可能性もあるため、状況によって検討してみるとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー