更新日: 2024.09.05 その他家計
家電の中で最も「消費電力」が多いものは何? 費用を抑える「コツ」はある?
この記事では、特に電気代がかかる家電とその具体的な節約方法を詳しく解説します。節約のコツを実践することで、毎月の電気代を大幅に抑えることが可能です。家計に直結する電気代を少しでも抑えたい方は、ぜひご一読ください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家庭で電気使用量の多い家電製品
家電の電気使用量は表1の通りです。
表1
家電 | 年間消費電力量に占める割合 |
---|---|
エアコン | 14.7% |
冷蔵庫 | 14.3% |
照明 | 13.5% |
テレビ | 9.4% |
パソコン | 3.9% |
ビデオレコーダー | 2.4% |
電気ポット | 2.3% |
温水暖房便器 | 2.0% |
電気コンロ | 1.9% |
電気炊飯器 | 1.7% |
環境省委託事業「『家庭部門のCO2排出実態統計調査事業令和3年度調査分』世帯当たり年間電力消費量の機器別推計結果」より筆者作成
エアコンと冷蔵庫だけで全体の約29%を占めており、これらの家電の使用を効率化することで、家庭全体の電力消費を大幅に削減できる可能性があります。照明も全体の13.5%を占めており、エネルギー効率の高いLED照明への切り替えや、必要ない時には消灯するなどの工夫が効果的です。
テレビ(9.4%)・パソコン(3.9%)・ビデオレコーダー(2.4%)など他の家電も一定の割合を占めていますが、エアコンや冷蔵庫、照明に比べると割合は低いといえるでしょう。
エアコンの節約方法
エアコンは、家庭内の家電で最も多くの電力を消費する1位の機器です。24時間稼働することが多く、電力消費が大きくなりがちです。費用を抑えるための方法を見ていきましょう。
冷房時の室温を28度に設定
夏の冷房時には、室温を28度に保つことを目安にしましょう。この設定により、年間で約30.24キロワットアワーの電力を節約でき、約820円の節約になります。冷房は必要な時だけつけるようにし、年間で約18.78キロワットアワーの電力を節約することで、約510円の節約が可能です。
暖房の上手な使い方
冬の暖房時には、室温を20度に保つことを目安にしましょう。これにより、年間で約53.08キロワットアワーの電力を節約でき、約1430円の節約になります。暖房は必要な時だけつけることで、年間で約40.73キロワットアワーの電力を節約し約1100円の節約が可能です。
フィルターの定期的な清掃
エアコンのフィルターを月に1回から2回清掃することで、年間で約31.95キロワットアワーの電力を節約でき、約860円の節約になります。
扇風機を併用して空気を循環
扇風機を上手に使い、エアコンと併用することで快適に過ごしましょう。夏はエアコンの冷気を扇風機で部屋中に循環させることで、体感温度を下げ、より涼しく感じられます。暖かい空気は天井付近にたまりやすいため、冬に扇風機で風を循環させることで、足元まで暖かさが広がります。
冷蔵庫の節約について
冷蔵庫の使い方や置き方を工夫することで、大きな省エネ効果を得ることができます。
ものを詰め込みすぎない
冷蔵庫にものを詰め込みすぎないようにしましょう。詰め込んだ場合と半分にした場合を比較すると、年間で約43.84kキロワットアワーの電力を節約でき、約1180円の節約になります。
無駄な開閉を避ける
無駄な開閉を減らすことで、年間で約10.40キロワットアワーの電力を節約でき、約280円の節約が可能です。また、冷蔵庫を開けている時間を短くすることも効果的です。開けている時間が20秒から10秒に短縮することで、年間で約6.10キロワットアワーの電力を節約でき、約160円の節約になります。
適切な設定温度
冷蔵庫の設定温度を適切に調整することも重要です。周囲温度が22℃の場合、設定温度を「強」から「中」に変更することで、年間で約61.72キロワットアワーの電力を節約でき、約1670円の節約になります。
冷蔵庫の中の整理
冷蔵庫の中を整理し、古い食品や常温で保存できる食品は取り除きましょう。「とりあえず保存」した食品が冷蔵庫の奥で眠っていませんか。未開封の缶詰やびん詰、調味料は常温で保存できます。
家電の中で最も消費電力が多いものはエアコンと冷蔵庫
家電の中で最も消費電力が多いものはエアコンと冷蔵庫です。これらの家電は24時間稼働することが多いため、電力消費が大きくなりがちです。エアコンは設定温度に気を配り、冷蔵庫は無駄な開閉を避けるなどの工夫をすれば節約につながります。
出典
環境省委託事業 家庭部門のCO2排出実態統計調査事業(令和3年度調査分)報告 P47 表 3.3.7 世帯当たり年間電力消費量の機器別推計結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー