更新日: 2024.09.04 その他家計
「食事が大好き」なアラサーOLです。一日の食費が「3000円」を超えるのですが、流石に使いすぎでしょうか…?
生活に負担をかけていない範囲ならば問題ありませんが、生活に支障をきたしている、または貯蓄にお金を回せていないなら出費を削減したほうがよいでしょう。今回は1日の食費が3000円の場合に、平均支出とどれくらい差があるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
食費の平均支出はどれくらい?
総務省統計局が定期的に実施している「家計調査」によると、単身世帯・二人以上の世帯の支出における食費の割合は、表1の通りです。
表1
年収 | 単身世帯の年間支出 | 二人以上の世帯の年間支出 |
---|---|---|
200万円未満 | 44万145円 | 66万7968円 (平均世帯人員:約2.23人) |
200万円〜300万円未満 | 54万3238円 | 80万9700円 (平均世帯人員:約2.32人) |
300万円〜400万円未満 | 58万4686円 | 92万1777円 (平均世帯人員:約2.39人) |
400万円〜500万円未満 | 56万8107円 | 99万1741.5円 (平均世帯人員:約2.71人) |
総務省統計局の調査結果を基に筆者が作成
食費にかけている費用は、年収が高いほどあがる傾向にあると分かります。なお、上記の金額を1日分に換算した金額は、表2の通りです。
表2
年収 | 単身世帯における 1日あたりの食費 |
二人以上の世帯における 1日あたりの食費 |
---|---|---|
200万円未満 | 約1205円 | 約1830円 (平均世帯人員:約2.23人) |
200万円〜300万円未満 | 約1488円 | 約2218円 (平均世帯人員:約2.32人) |
300万円〜400万円未満 | 約1601円 | 約2525円 (平均世帯人員:約2.39人) |
400万円〜500万円未満 | 約1556円 | 約2717円 (平均世帯人員:約2.71人) |
総務省統計局の調査結果を基に筆者が作成
上記のいずれの金額でも、1日の食費が3000円までのぼることはありませんでした。今回のケースを1人分の食費として換算するなら、平均のおよそ2倍〜2.5倍の費用がかかっている計算です。
生活にかかる支出は、家賃の有無や生活環境などさまざまな要因によって個人差があります。例えば実家暮らしで家賃や住宅ローンの支払いがないなら、1日の食費が3000円だとしても問題なく生活できる可能性は高いでしょう。
しかし、家賃負担があるような平均水準の暮らしをしているなら、1日に3000円の食費は無理があるといえます。ほかの支出を削ったり、貯蓄を無視したりすれば維持できる可能性もありますが、健全な収支バランスとはいえない可能性もあります。
1週間に1回程度なら生活費に余裕が生まれる
今回のケースでは1日につき3000円の食費を使っていますが、これを1週間に1回として残りの食費を自炊等で抑えれば、貯蓄やほかの支出に回せるだけの余裕が生まれます。
例えば、週に1回だけ食費3000円の日を設けて残りを1日900円に抑えれば、1週間の総食費は8400円です。これにより1日あたりの平均支出は1200円、家計調査の平均食費と同等の水準にできます。
もし現状の収支バランスに問題が生じている場合は、上記のように食費をある程度コントロールする必要があります。
1日3000円の食費を維持するなら手取り月収37万5000円が目安
同資料における平均消費総支出のうち、食費が占める割合は30%前後でした。そのため現状の食費が問題か確かめるには、1ヶ月分の総支出を一度計算し、食費の割合が30%を上回るか検証しましょう。
今回の場合は食費が1日3000円なため、1ヶ月分(30日)の食費は9万円です。9万円が30%とするなら、総支出は30万円あれば平均的といえるでしょう。
家計の黄金比は諸説あるものの「生活に必要な費用:贅沢費:貯蓄」を「50:30:20」の割合にするのが理想とされています。生活費と贅沢費の総支出を合計30万円で考えるなら、貯蓄額は毎月7万5000円、手取り月収で37万5000円あれば1日3000円の食費を維持できるでしょう。
食費は無理のない範囲に収めよう
SNSやテレビを見ると連日おすすめグルメが紹介されているため、ついつい誘惑に負けて外食が多くなってしまうこともあります。とくに都市部にお住まいだと、食事の誘惑も多いでしょう。
しかし毎月の支出において食費は大きな割合を占めるため、収入の配分に気をつけなければ金欠に悩まされてしまいます。食費は収支バランスを考慮したうえで、適切にコントロールしましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表
総務省統計局 家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー