更新日: 2024.09.03 貯金
40歳で「貯金ゼロ」もしものときのお金もないので怖くて不安です。抜け出す方法はありますか?
本記事では、金融資産の保有額がどのくらいなのか、非保有者の割合などを解説します。その他にも記事内ではお金がないときに起こるリスクやお金がない状態から抜け出す方法などをまとめているので参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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金融資産の保有額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」によると、年代別の金融資産保有額は図表1のとおりです。
【図表1】
年齢 | 金融資産保有額 | 中央値 |
---|---|---|
20歳代 | 121万円 | 9万円 |
30歳代 | 594万円 | 100万円 |
40歳代 | 559万円 | 47万円 |
50歳代 | 1391万円 | 80万円 |
60歳代 | 1468万円 | 210万円 |
70歳代 | 1529万円 | 500万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より筆者作成
年齢が上がるにつれて金融資産が高くなる傾向です。また、金融資産と同様に平均給与も年齢が高いほど金額が高くなることが、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」から確認できます。年齢別の平均給与は図表2のとおりで、ピークは50歳代です。
【図表2】
年齢 | 平均給与 |
---|---|
20~24歳 | 273万円 |
25~29歳 | 389万円 |
30~34歳 | 425万円 |
35~39歳 | 462万円 |
40~44歳 | 491万円 |
45~49歳 | 521万円 |
50~54歳 | 537万円 |
55~59歳 | 546万円 |
60~64歳 | 441万円 |
65~69歳 | 342万円 |
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」より筆者作成
金融資産を保有していない人も一定数存在する
金融資産をまったく保有していない人も、一定数存在します。金融広報中央委員会の同調査が伝える、年代別金融資産非保有の人の割合は以下のとおりです。
●20歳代:43.9%
●30歳代:34.0%
●40歳代:40.4%
●50歳代:38.3%
●60歳代:33.3%
●70歳代:26.7%
また、金融資産を保有していても100万円未満と回答した人の割合が高く、20代は23.0%、30代は14.5%でした。
もしものときにお金がないと起こるリスクとは?
貯金がないことが絶対に悪いわけではありませんが、結婚や出産といったライフイベントに備えられないといったリスクが起こり得ます。その他にも体調不良の改善や健康的な生活ができなくなる点にも注意してください。お金がなければ病院に行くことを諦める、食生活に制限を設けることを余儀なくされる場合があります。
貯金がないことのリスクを把握して、少しずつでも貯金ができるように身のまわりの状況を整えていきましょう。
病院に行くのが難しい
お金がないと、体調不良やけがをした際に病院の診察を受けるのが難しくなります。そのまま診察を受けられず放置した結果、より悪化してさらに高額な医療費がかかる可能性が高いです。クレジットカード払いに対応する病院も増えていますが、あくまでも支払いを先に延ばすだけなので、後々お金を用意しなければなりません。
食生活のバランスが崩れる
お金がないことで、食生活のバランスが崩れることにも注意しなければなりません。安くて栄養価の低い食材を中心に購入する、何も食べないといった生活が続けば、体調に影響を与える可能性が高まるでしょう。
お金がない生活から抜け出すための対処法
貯金がなければ将来に備えられない、体調不良やけがといったもしものときに対応できない可能性を高めます。少しずつでもよいので、お金のない生活から抜け出すために以下の対処法を生活のなかで取り入れてみてください。
●毎月の支出を見直して無駄や節約できそうな費用を貯金に回す
●副業で複数の収入を得て貯金に回す
●給料が振り込まれたら別口座に貯金のためのお金を入金する(財形貯蓄や自動積立なども可能)
特に家賃や保険料、スマホの利用料金といった固定費の見直しができれば、長期的な節約を期待できるでしょう。固定費の見直しで数千~数万円の節約ができる場合もあり、貯金するためのお金を確保するのに効果的です。
貯金ができる習慣を身につけてお金がなく不安な生活から抜け出そう
お金がなくても、生活できないわけではありません。しかし、もしものときにお金がなければ解決できない、事態を悪化させるリスクを高めるのも事実です。
お金がない状態は不安や怖さを感じるのが自然な感情でしょう。収入に対する支出を見直したら、少しずつでもよいので貯金ができるように心掛けてみてください。コツコツと継続すれば貯金も増えていき、もしものことが起きたときの不安や怖さをなくせるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー